・竪櫛.67(たてぐし)
・大古事記展 - III.古事記に登場するアイテムたち
・大阪府東奈良遺跡出土
・弥生時代後期
・茨城市教育委員会蔵
櫛は縄文時代から用いられており、縄文時代から古墳時代にかけての櫛は、簪のように縦に長い竪櫛である。現在と同じように髪をすくために使われたほか、髪飾りとしても使われた。
本品は、扇形の頭部に放射線状に広がる細い弧線と、鋸歯状の線刻文様が施されている。
古事記において、櫛な重要なアイテムとして登場してくる。そのうちの一つとして、火の神・カグツチを産んで、女陰を負傷したイザナミが、その傷がもとで亡くなった後、イザナギがイザナミを黄泉の国まで追いかける。イザナミ「ちょっと待ってね、覗かないでね」。
もちろんイザナギ覗く。その時に使われたのが、自分の左の美豆良(耳元で髪を結う、古代の男性の髪型)に挿していた湯津々間櫛という櫛の歯を一本折って、それに火をともして明かりにし、覗いた。その結果は、ご存じのとおり?
大古事記展 > III.アイテム > 竪櫛.67
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大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
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