真福寺本『古事記』(複製品)(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・真福寺本『古事記』(複製品)(しんぷくじぼん こじき ふくせいひん) 原品は国宝
・大古事記展 - II.古事記の1300年 中世の古事記

・太安万侶 賢瑜写
・原品は上・中巻が応安4年(1371年)、下巻が応安5年(1372年)
・奈良県立万葉文化館蔵(原品は大須観音宝生院蔵)

三巻揃っているものとしては、現存する古事記の中で最も古い写本。原品は国宝に指定されている。

真福寺は1320年頃、木曽川と長良川にはさまれた中須、尾張国中島郡内に、北野社が勧進された時、その神宮寺として創設された。真福寺の僧・賢瑜が応安4年-5年(1371年-1372年)にかけて写した。

天明6年、真福寺本を写本するよう藩命が下ったと本居宣長は自ら書き残しており、『古事記伝』版本・巻1にその評論を残している。

それでも成立から600年以上たったものとなっている。一般的に、平安時代に入ったころから、次第に古事記は読まれることが少なくなり、公式の講義などでは日本書紀がテキストとして使われるようになった、という。時代が下るにつれて、古事記を読みこなすことがだんだん難しくなったようだ。

しかし、この空白の600年も、今後の何らかの発見や進展で少しでも埋められれば、と期待したい。

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