2014年10月18日-12月14日
I.古代の人々が紡いだ物語「愛」
古事記で描かれるアイの形は、おおらかで、自由で、そして深い。現代人の価値観で考えると、ちょっと不思議に思う場面もある。どうして、愛している人があれほど禁じたことを、やってしまうのか - イザナギ。どうして、愛する人が身ごもった時に疑ってしまうのか - ニニギ。どうして、愛する人が身を投げることを必死で止めないのか - ヤマトタケル。一方で、胸が痛くなるほど、共感できるところもある。（「大古事記展」より抜粋、一部編集）
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I.古代の人々が紡いだ物語「愛」では、イザナギを愛しているからこそ裏切りに怒り、相手が恐ろしく思うほど追いかけるイザナミ、ニニギを愛しているからこそ自分の命を懸けてでも、身の潔白を証明しようと思ったサクヤ、ヤマトタケルを愛しているからこそ自分の命など惜しくないと思い、行動することも愛のなせる業だと証明したオトタチバナが取り上げられています。
これら愛を証明した女性たちについて、やはり時代も、筆者も様々な絵画作品などを収集し、大古事記展では展示、表現しています。「創」「旅」と同じく、作品を吟味し、作者のインスピレーションやイメージに触れながら、自身の中の古事記世界、特にその主題といってもいい「愛」、つまりラブロマンスの萌芽を摘みつつ、自身のイマジネーションを豊富にできればと思います。
イザナギとイザナミ
37.伊邪那岐命と伊邪那美命
15.『日本神話シリーズ』島々の誕生
15.『日本神話シリーズ』神々の誕生
38.黄泉比良坂
サクヤ
39.木華開耶媛
40.木花開耶姫
オトタチバナ
41.橘姫投身図
42.吾妻はや（中下絵）
大古事記展 > I.物語「愛」 「創」 「旅」
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大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
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