木花開耶姫(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・木花開耶姫(このはなさくやひめ)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「愛」 サクヤ

・梥本一洋
・大正後期頃
・京都市立下鴨小学校蔵

オオヤマツミの娘サクヤ。長い髪をなびかせて微笑む姿が美しい。足元には桜の花が咲き、背景には後にサクヤを祀ることになる富士山が描かれている。いわゆる浅間神社、富士山・浅間信仰につながっていく。

天孫ニニギに嫁いだサクヤは、初夜の翌日、妊娠に気づく。夫のニニギは、「それは自分の子ではなく、別の男の子ではないか」と疑う。疑いもっともながら、傷心するサクヤ。イワナガの時に次いで、また激怒したかもしれないオオヤマツミ。

考えてみれば、イワナガをブサイクとして実家に帰しちゃった事件と、サクヤのお腹の子は別の男の子じゃね事件はわずか2日間のこと?

ともかく、ニニギの疑いを晴らすべく、サクヤは産屋に火を放ち、その中で出産します。「ニニギ様との子だから何があっても生まれる」と誓約して。いわゆる火中出産。

無事、三人の御子を産みます。後の海幸彦山幸彦などとなります。

火中出産を経て、ニニギの子孫を残したサクヤだからこそ、日本最大の火山である富士山への信仰と結びついたのでしょうか。

梥本一洋(1893年-1952年)は、大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家。古典物語や謡曲、王朝風俗などを雅やかに描いた。

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