木華開耶媛(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・木華開耶媛(このはなさくやひめ)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「愛」 サクヤ

・堂本印象
・昭和4年(1929年)
・京都府立堂本印象美術館蔵

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満開の桜の木の下で、ゆったりと座る女神。オオヤマツミの娘サクヤである。

天孫ニニギが降臨を果たし、笠沙の岬(かささのみさき。鹿児島県川辺群笠沙町の野間岬)でであった美女神こそ、このサクヤちゃん。ニニギは完全に一目惚れで、すぐにナンパ&プロポーズ。サクヤ「お父様に聞いてみなくては…」。

話しを聞いたオオヤマツミ、天孫から声をかけられて喜び爆発。「サクヤとともに、姉のイワナガも一緒にもらってください」と嫁に出す。しかし、イワナガちゃんがちょっとブサイクちゃんだったので、ニニギ「いらん、実家に帰んな」と冷たくあしらう。

イワナガ傷心も、激怒したのはオオヤマツミ。「寿命が岩のように不動であるようにイワナガを送り出したのに、これを送り返すとは、寿命が今後短くなるだろう」と予言&呪詛。神の家系であるはずの天皇家に寿命が生じたのはこの時から。

桜は咲き、すぐに散る。その短い間の美しさにこそ感動を覚える日本人が多い。サクヤは美しいが、それだけを選んだがためにニニギとその子孫には寿命が生じた。永遠の美しさというものはない、ということを象徴しているような作品でもある。

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