酒折宮(大下絵)(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・酒折宮(大下絵)(さかおりのみや おおしたえ)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「旅」 ヤマトタケル

・安田靫彦
・昭和42年(1967年)
・川崎市市民ミュージアム蔵

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ヤマトタケルが東国遠征の帰途、酒折宮に立ち寄った。「新治や筑紫を出てから、どれほどの夜を過ごしたのだろうか」という歌を詠むと、火の番をしていた老人が「日を重ねて、夜は九夜、昼は十日になります」と返した

妻の一人オトタチバナを失っても強行した東国遠征の感慨にふけっていたと思われ、返しを期待していなかったかもしれないヤマトタケルは、老人のこの返しを喜び、この老人を東国造(あずまのくにのみやつこ)に任命した。

この古事記に記載される逸話をもとにした安田靫彦(1884年-1978年)の作品、その大下絵。安田の作品でヤマトタケルの旅と生涯をたどるという、大古事記展の趣向の一つを飾る作品の一つ。

ヤマトタケルの旅はここから、結婚を約したミヤズがいる尾張に戻っていくことになる。

大古事記展では、安田の作品として、肇國創業絵巻 瓊瓊杵尊降臨天之八衢古事記も展示されている。

ヤマトタケルの「旅」など一連の下絵
小碓皇子(下絵) - 景行天皇に命じられた熊襲建討伐前のヤマトタケルの雄姿?
倭比売命(下絵) - ヤマトタケルの心強い味方ヤマトヒメが草薙の剣を贈呈する
草薙の剣(大下絵) - ヤマトタケル、相模国造の罠に一緒に嵌ったオトタチバナ寄り添う
吾妻はや(中下絵) - ヤマトタケル「ああ、わが妻よ」とオトタチバナを偲ぶ図
・酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に受っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
居醒泉(下絵) - 伊吹山で瀕死の重傷を負ったヤマトタケルが意識を取り戻す場所

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