草薙の剣(大下絵)(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・草薙の剣(大下絵)(くさなぎのつるぎ おおしたえ)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「旅」 ヤマトタケル

・安田靫彦
・昭和48年(1973年)
・川崎市市民ミュージアム蔵

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草薙の剣は、ヤマトタケルが父の第十二代景行天皇に東国遠征を命じられ、まず立ち寄った伊勢において、叔母のヤマトヒメから授けられたアイテムの一つ。

東国遠征において、ヤマトタケルは相模国造による策略に引っかかり、火攻めに遭う。この時、ヤマトヒメから授けられた草薙の剣と、もう一つ、火打石が役にたって、相模国造を逆に滅ぼすことができた。焼津の名の由来ともなる。

本作品は草薙の剣を振るうヤマトタケルを描いたものと思われる。大下絵とは日本画を描くときに、完成作品と同じ大きさの紙に描く下絵のこと。川崎市市民ミュージアムは安田の草薙の剣が所蔵されている。

隣でひざまずいている女性は、相模国造の罠に一緒に嵌った、ヤマトタケルの妻の一人オトタチバナだと思われる。

安田靫彦(1884年-1978年)の作品でヤマトタケルの旅と生涯をたどるという、大古事記展の趣向の一つを飾る作品の一つ。大古事記展では、安田の作品として、肇國創業絵巻 瓊瓊杵尊降臨天之八衢古事記も展示されている。

ヤマトタケルの「旅」など一連の下絵
小碓皇子(下絵) - 景行天皇に命じられた熊襲建討伐前のヤマトタケルの雄姿?
倭比売命(下絵) - ヤマトタケルの心強い味方ヤマトヒメが草薙の剣を贈呈する
・草薙の剣(大下絵) - ヤマトタケル、相模国造の罠に一緒に嵌ったオトタチバナ寄り添う
吾妻はや(中下絵) - ヤマトタケル「ああ、わが妻よ」とオトタチバナを偲ぶ図
酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に受っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
居醒泉(下絵) - 伊吹山で瀕死の重傷を負ったヤマトタケルが意識を取り戻す場所

大古事記展 > I.物語「旅」 > 草薙の剣(大下絵)

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