『日本神話シリーズ』海幸山幸(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・『日本神話シリーズ』海幸山幸(うみさちやまさち)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「旅」 海幸彦と山幸彦

・河鍋暁斎
・明治11年(1878年)
・山口静一氏蔵

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陸に戻った山幸彦ワタツミから教わった方法で、見つけてきた釣り針を海幸彦に返すと、海幸彦はどんどん貧しくなり、海幸彦が逆ギレしたので、これもワタツミから貰い、教わった方法である潮満玉と潮乾玉を駆使して、海幸彦を溺れさせた。まさにそのシーンを描いたもの。

船上で髪をなびかせながら、ひみつ道具を操っているのが山幸彦、波にのまれ今にも溺れそうなのが海幸彦。この海幸彦の様子は、まさに古事記に記載のある隼人舞そのもの、ということになる。

船上にはもう何人か山幸彦を支援しているような、神々だろうか、そうした人々も見える。竜宮城の住人たちか、あるいは山幸彦の右側は女性のようなので、山幸彦が結婚したトヨタマか。

海幸彦が謝ったので、山幸彦はこれを助け、以後の忠誠を誓わせる。これが山幸彦=ヤマト、海幸彦=隼人の関係を示す、ヤマトが隼人を屈服させる説話として古事記に記載されている。

河鍋暁斎(1831年-1878年)の『日本神話シリーズ』の内の一点。大古事記展では、天の岩戸神武帝図伊邪那岐命と伊邪那美命という別の作品も展示されている。

『日本神話シリーズ』
天孫降臨 - アメノウズメが肌を露わにしてサルタヒコを誑し込む?
須佐男命の追放 - 悪態つきながら高天原を去るスサノヲ
・海幸山幸 - まさに海幸彦が隼人舞を演じるがごとくの溺れざま
島々の誕生 - 天沼矛で海を掻きまわすイザナギとイザナミ
神々の誕生 - イザナミとイザナギが仲良く三貴子を産む

大古事記展 > I.物語「旅」 > 『日本神話シリーズ』海幸山幸

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