・肇國創業絵巻 上巻 瓊瓊杵尊降臨(ちょうこくそうぎょうえまき じょうかん ににぎのみことこうりん)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「創」 ニニギ
・安田靫彦
・昭和14年(1939年)
・宮内庁三の丸尚蔵館蔵
・「安田靫彦」に関する商品をアマゾンで探す
本図は肇國創業絵巻上巻第四図で、いわゆる天孫降臨の場面。題名も「瓊瓊杵尊降臨」とはなっているが、絵の中央には薄ピンク色の衣装に身をまとったアメノウズメがいる。胸元に手をかけているのは、今にも服を脱ごうとしているところか。
相対するのはサルタヒコ。道案内しに来ただけだが、ニニギ一行に警戒され、絵の中でも手前の兵士は弓矢を引き臨戦態勢。そんな中アメノウズメが折衝役になることになった。
金色の鎧をまとっているのがニニギだと思われるが、その右後方で、頭に手をやっているのは誰だろうか。アメノウズメとサルタヒコのやり取りを遠望しているのだろうか。見ようによっては、「あちゃー」としているようにも。。(多分そんなことはない。)
筆者の安田靫彦(1894年-1978年)は、明治後期から昭和にかけて活躍した日本画家。歴史的な題材を多く取り上げ、品格の高い作品を数多く遺した。
大古事記展では、天之八衢という別の作品も展示されている。天之八衢では、題材は本作と同じながらも、サルタヒコとアメノウズメにフォーカスし、アメノウズメは完全に肌を露出した構成になっている。
また安田の作品としては、古事記やヤマトタケルの旅と生涯を描いた一連の下絵も展示されている。
ヤマトタケルの「旅」など一連の下絵
・小碓皇子(下絵) - 景行天皇に命じられた熊襲建討伐前のヤマトタケルの雄姿?
・倭比売命(下絵) - ヤマトタケルの心強い味方ヤマトヒメが草薙の剣を贈呈する
・草薙の剣(大下絵) - ヤマトタケル、相模国造の罠に一緒に嵌ったオトタチバナ寄り添う
・吾妻はや(中下絵) - ヤマトタケル「ああ、わが妻よ」とオトタチバナを偲ぶ図
・酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に受っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
・居醒泉(下絵) - 伊吹山で瀕死の重傷を負ったヤマトタケルが意識を取り戻す場所
大古事記展 > I.物語「創」 > 肇國創業絵巻 瓊瓊杵尊降臨
・「安田靫彦」に関する商品をアマゾンで探す
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大古事記展は2014年10月18日-12月14日に奈良県立美術館で開催
・「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」特設ページ
・「語り継ぐココロとコトバ 大古事記展 五感で味わう、愛と想像の物語」公式Facebook
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・安田靫彦
・昭和14年(1939年)
・宮内庁三の丸尚蔵館蔵
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本図は肇國創業絵巻上巻第四図で、いわゆる天孫降臨の場面。題名も「瓊瓊杵尊降臨」とはなっているが、絵の中央には薄ピンク色の衣装に身をまとったアメノウズメがいる。胸元に手をかけているのは、今にも服を脱ごうとしているところか。
相対するのはサルタヒコ。道案内しに来ただけだが、ニニギ一行に警戒され、絵の中でも手前の兵士は弓矢を引き臨戦態勢。そんな中アメノウズメが折衝役になることになった。
金色の鎧をまとっているのがニニギだと思われるが、その右後方で、頭に手をやっているのは誰だろうか。アメノウズメとサルタヒコのやり取りを遠望しているのだろうか。見ようによっては、「あちゃー」としているようにも。。(多分そんなことはない。)
筆者の安田靫彦(1894年-1978年)は、明治後期から昭和にかけて活躍した日本画家。歴史的な題材を多く取り上げ、品格の高い作品を数多く遺した。
大古事記展では、天之八衢という別の作品も展示されている。天之八衢では、題材は本作と同じながらも、サルタヒコとアメノウズメにフォーカスし、アメノウズメは完全に肌を露出した構成になっている。
また安田の作品としては、古事記やヤマトタケルの旅と生涯を描いた一連の下絵も展示されている。
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・草薙の剣(大下絵) - ヤマトタケル、相模国造の罠に一緒に嵌ったオトタチバナ寄り添う
・吾妻はや(中下絵) - ヤマトタケル「ああ、わが妻よ」とオトタチバナを偲ぶ図
・酒折宮(大下絵) - 東国遠征の感慨に受っていたヤマトタケルの歌に見事返したのは?
・居醒泉(下絵) - 伊吹山で瀕死の重傷を負ったヤマトタケルが意識を取り戻す場所
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