岩戸神楽図(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・岩戸神楽図(いわとかぐらず)
・大古事記展 - I.古代の人々が紡いだ物語 「創」 アマテラス

・中林竹渓
・江戸時代、中林竹渓(1816年-1867年)
・名古屋市博物館蔵

アマテラスが天岩戸に隠れ、世界が闇に包まれた時、天岩戸の前で、かがり火をたいて、アメノウズメが舞い踊っているシーンを描いたもの。

中林竹渓は江戸時代後期の画家で、中国風の山水画や人物画が有名。日本の武将や古事記も描いている。

本作では、古事記での描写通り、「常世の長鳴鳥(鶏)を集めて鳴かせた」もきっちり描かれている。天岩戸と思われるところに鏡のようなものが見えるが、これはイシコリドメアマツマラを動員して作らせた八咫鏡だろうか。

アメノウズメの右にひときわ体が大きな神が何やら矛のようなものを構えてどんと座っているが、天岩戸を閉めたという怪力の持ち主とされるアメノタヂカラオだろうか、あるいは賢木(さかき)を根ごと掘り起こし、枝に八尺瓊勾玉と八咫鏡と布帛をかけ、御幣として奉げ持ったフトダマだろうか。

探せばもう少しありそうな、古事記の記述に大変忠実な天岩戸隠れのシーンを描いていることが分かります。

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