伝落別命坐像(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・伝落別命坐像(でんおちわけのみことざぞう)
・大古事記展 - 序章

・平安時代(794年-1192年)
・小槻大社

落別命は古事記においては、落別王(おおちわけのみこと=オオチワケ)として登場する皇族で、父は第十一代垂仁天皇、母はその妃の一人であるカリハタトベ。小目の山の君、三川の衣の君の祖とされています。

小目の山の君は、小月山君(おつきやまのきみ)、つまり小槻山君であり、近江国栗太郡(滋賀県草津市・栗東市など)を本拠地とする古代氏族。

まさに滋賀県栗東市にある小槻大社は、小槻山君の一族が祖神として落別命を祀ったことで成立した神社だと考えられています。落別命をご祭神とする極めて古い歴史を有する社です。

この像は重要文化財に指定されており、一木造りで、目や衣などにわずかに彩色が残る。黒の頭巾をかぶり、古風な筒袖の袍を着ており、威厳のある姿を現しています。

このような完全なる物証が残されていると、何やらファンタジーにも思えてくる内容豊富すぎる古事記が、ぐっと現実味を帯びて迫ってくるように感じます。

大古事記展では、序章として、第一室の構成で太安萬侶神坐像を中心に添え、太安万侶(おおのやすまろ)が今まさに古事記を編纂し、頭に神々を思い浮かべている様をイメージしたものとしている中で、その一柱として展示されています。

大古事記展 > 序章 > 伝落別命坐像

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