太安萬侶神坐像(大古事記展) - ぶっちゃけ古事記
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・太安萬侶神坐像(おおのやすまろしんざぞう)
・大古事記展 - 序章

・室町時代(1338年-1573年)
・多坐弥志理都比古神社(多神社)

古事記の編纂者・太安万侶(おおのやすまろ)の像。この像が祀られている多坐弥志理都比古神社は、初代神武天皇の次男で、弟の三男であるカムヌナカワミミ(第二代綏靖天皇)に皇位を譲ったカムヤイミミが、身を退いて、神を祀る仕事をかって出た、それが起源となっている、由緒正しい神社であり、多氏の祖。多氏の出である太安万侶はその子孫にあたる。

太安万侶が本当に古事記の編纂者であれば、天皇家から分かれて、天皇家から一歩出て、客観的に叙述できる環境にあったその出自こそ、今に伝わる古事記の内容の豊穣さの源泉なのかもしれません。

大古事記展では、序章にこの神坐像がお出迎え、さらに、序章のこの第一室には、太安万侶が古事記を編纂した時の脳内を表現するように、その周囲に伝伊耶那岐命坐像(丹生川上神社)、伝伊耶那美命坐像(丹生川上神社)、女神坐像(丹生川上神社)、伝落別命坐像(小槻大社)、伝大己貴命坐像(小槻大社)の神像が配され、こうした神々を頭に描きながら、今まさに古事記が編纂されつつある模様をイメージした構成になっている。

大古事記展 > 序章 > 太安萬侶神坐像

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