別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)の五柱(造化の三神であるアメノミナカヌシノカミタカミムスヒノカミカミムスヒノカミのほか、ウマシアシカビヒコヂノカミアメノトコタチノカミ)に次いで誕生した、古事記の最初に記されている神々の総称。

全部で十二柱。

一代目、二代目はそれぞれ一柱で、別天津神と同じく独神(ひとりがみ)。三代目以降七代目まで、それぞれ兄妹・夫婦神であり、十柱(男神五柱、女神五柱)いる。

神世七代
一代目:クニノトコタチノカミ - 独神
二代目:トヨクモノノカミ - 独神
三代目:ウヒヂニノカミ | スヒヂニノカミ - 大地が徐々に出来上がっていく
四代目:ツノグヒノカミ | イクグヒノカミ - 生物が発成し育つ
五代目:オオトノジノカミ | オオトノベノカミ - 大地が完全に凝固した
六代目:オモダルノカミ | アヤカシコネノカミ - 人体の完備
七代目:イザナギ | イザナミ - 国産み、島産み、神産み

イザナギとイザナミの子にあたるのがアマテラスで、地神五代に続いていくことになり、初代神武天皇および現在の皇統まで連なる。

【主な登場場面】
天地開闢 「造化の三神」と「神世七代」 イザナギとイザナミの誕生
イザナギとイザナミの子作り(国産み)、最初はうまくいかなかったワケとは?
イザナギとイザナミの国産み、島産み 日本の誕生は淡路島から
イザナギとイザナミの神産み 何も女神のそんなもんから生まれなくても…
黄泉の国での運命の再会も、ソッコー離婚! 毎日人間殺すと呪う妻に、夫は…
バツイチ・イザナギ、それでも神産み続けてアマテラス、スサノヲ キター!
問題児スサノヲ、暴れる 父イザナギは勘当を告げ、姉アマテラスは臨戦態勢

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【神世七代を祀る神社】
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高田熊野神社(茅ヶ崎市) - 大岡越前守忠相の一族ゆかり、忠相の父が紀伊の本宮を勧請
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十二神社(天理市) - 参拝前に「ワハッハ」と笑う風習、夜都岐神社と社地交換、火の谷
鞍居神社(野桑) - 神日本磐余彦命を祀る鞍居十二社権現、旧記焼失、10月に獅子舞
仲村神社(東大阪市) - 仲村連の祖、天児屋根命の父、疱瘡治癒、川瀬の祓いの風習
五十君神社 - 当地で薨去した垂仁皇子を奉斎、上杉謙信・景勝や歴代領主の崇敬
十二所神社(横須賀市) - 平安期からの十二天、芦名城の鎮守、源頼朝が安産祈願

宅宮神社 - 「大きな港」、式内唯一の大苫邊尊、8月に平安末以来の神踊り神事
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