旧長崎村の鎮守、近世は十羅刹女社、9月例祭は渡御、5月に獅子舞
[住所]東京都豊島区長崎1-9-4
[電話]03-3957-0481
長崎神社(ながさきじんじゃ)は、東京都豊島区長崎にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建年代は不詳。もとは櫛名田比売命を祀っていたようで、旧長崎村の鎮守として崇敬された。
おそらく長崎村開村の際、稲田の神として、神名に親和性があり、全国的にも祀られていた女神を奉斎したのだろう。
区内唯一の民俗芸能として、区の無形民俗文化財に指定された「長崎獅子舞」は、元禄年間(1688年-1704年)に始まったとされている。
正徳5年(1715年)、金剛院が当社の隣接地に再建され、当社の別当となった。この頃すでに、「十羅刹女社」と呼ばれていたようだ。
享保18年(1733年)奉納の手水鉢にも「十羅刹女」とあり、『新編武蔵風土記稿』長崎村の条にも「十羅刹女社」と記載されている。
十羅刹女は、法華経における10人の女性の鬼神のことで、鬼子母神と共に法華経の守護天使とされる神。櫛名田比売命と習合した経緯などは不明。
明治元年(1868年)の神仏分離令により、金剛院から独立、しかし、現在に至るまで金剛院と当社地は隣接している。
また、御祭神を十羅刹女神に代え、武蔵国一宮である大宮氷川神社の御分霊を勧請、氷川神社と改称したという。
明治5年(1872年)、村社に列した後、明治7年(1874年)に須佐之男命を合祀して現社号に改称した。
例祭は9月第2土・日曜日で例大祭。各町会で神輿が出て、時には大・中・小神輿と大太鼓の渡御がある。近隣で最大の祭典。
毎年5月第2日曜日には長崎獅子舞祭が行われる。獅子頭を被った三頭の獅子が、腹につけた太鼓を打ち鳴らし、病気平癒・五穀豊穣を願いながら舞う。
本殿は江戸時代後期の嘉永2年(1849年)造営で、緻密な彫刻が施されているというが、覆屋に保護され、彫刻を見ることはできない。
拝殿は明治32年(1899年)の造営。一の鳥居のそばには大正6年(1917年)奉納の狛犬があるが、阿吽ともに前脚が完全に欠損している。
二の鳥居は神仏混淆の名残を表す両部鳥居で、そのそばには昭和3年(1928年)奉納の獅子山が一対ある。
また、神楽殿と、旧社殿を利用した額堂がある。参道には三対目の狛犬がある。他に山岡鉄舟揮毫の額と祭礼幟などがある。
境内社に、小柳稲荷神社(倉稲魂命)と、日清・日露戦争から大東亜戦争までの長崎地区における戦没者781柱を祀っている長崎招魂社がある。
【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、病魔退散、夫婦和合、家内安全

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[電話]03-3957-0481
長崎神社(ながさきじんじゃ)は、東京都豊島区長崎にある神社。近代社格では村社。参拝すれば、御朱印を頂ける。
創建年代は不詳。もとは櫛名田比売命を祀っていたようで、旧長崎村の鎮守として崇敬された。
おそらく長崎村開村の際、稲田の神として、神名に親和性があり、全国的にも祀られていた女神を奉斎したのだろう。
区内唯一の民俗芸能として、区の無形民俗文化財に指定された「長崎獅子舞」は、元禄年間(1688年-1704年)に始まったとされている。
正徳5年(1715年)、金剛院が当社の隣接地に再建され、当社の別当となった。この頃すでに、「十羅刹女社」と呼ばれていたようだ。
享保18年(1733年)奉納の手水鉢にも「十羅刹女」とあり、『新編武蔵風土記稿』長崎村の条にも「十羅刹女社」と記載されている。
十羅刹女は、法華経における10人の女性の鬼神のことで、鬼子母神と共に法華経の守護天使とされる神。櫛名田比売命と習合した経緯などは不明。
明治元年(1868年)の神仏分離令により、金剛院から独立、しかし、現在に至るまで金剛院と当社地は隣接している。
また、御祭神を十羅刹女神に代え、武蔵国一宮である大宮氷川神社の御分霊を勧請、氷川神社と改称したという。
明治5年(1872年)、村社に列した後、明治7年(1874年)に須佐之男命を合祀して現社号に改称した。
例祭は9月第2土・日曜日で例大祭。各町会で神輿が出て、時には大・中・小神輿と大太鼓の渡御がある。近隣で最大の祭典。
毎年5月第2日曜日には長崎獅子舞祭が行われる。獅子頭を被った三頭の獅子が、腹につけた太鼓を打ち鳴らし、病気平癒・五穀豊穣を願いながら舞う。
本殿は江戸時代後期の嘉永2年(1849年)造営で、緻密な彫刻が施されているというが、覆屋に保護され、彫刻を見ることはできない。
拝殿は明治32年(1899年)の造営。一の鳥居のそばには大正6年(1917年)奉納の狛犬があるが、阿吽ともに前脚が完全に欠損している。
二の鳥居は神仏混淆の名残を表す両部鳥居で、そのそばには昭和3年(1928年)奉納の獅子山が一対ある。
また、神楽殿と、旧社殿を利用した額堂がある。参道には三対目の狛犬がある。他に山岡鉄舟揮毫の額と祭礼幟などがある。
境内社に、小柳稲荷神社(倉稲魂命)と、日清・日露戦争から大東亜戦争までの長崎地区における戦没者781柱を祀っている長崎招魂社がある。
【ご利益】
五穀豊穣・商売繁盛、厄災除け、病魔退散、夫婦和合、家内安全

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