袁祁王(をけのみこ=顕宗天皇)縦480px
賢い兄がいて、本当に助かりました。

父イチノベノオシハを殺害した第二十一代雄略天皇に復讐しようと、雄略天皇陵の破壊を思い立った顕宗天皇。兄の意祁王(後の第二十四代仁賢天皇)が行ってきてくれるというのでお願いしたら、兄はすぐに帰って来た。

すぐに帰って来て、本当に破壊したのか訝しんだ顕宗天皇は兄に下問。「どのように破壊してきました?」。兄「陵墓の傍らの土を少し掘り返しました」。顕宗天皇「それじゃ、破壊とは言えないじゃないですか」。

兄「我々の父の仇とはいえ、我々の叔父であり元天皇。その陵墓を破壊したとあっては後世の誹りは免れないので、このようにしてきました」

と言われた時、顕宗天皇が思わず放ったと思われる一言。

賢兄の機転で、天皇陵墓破壊を命じた天皇という悪名を免れた顕宗天皇でした。

【この一言の出典】
オヤジの敵だけど元天皇の墓を破壊しようとする顕宗天皇 止めたのは賢兄の機転

顕宗天皇 - ぶっちゃけ古事記のタグ
20.顕宗天皇 - ぶっちゃけ古事記のカテゴリ

仁賢天皇「後で何言われるか、わかったもんじゃないぜ」
顕宗天皇「陵墓、壊してきちゃって~」

【関連キャラ】
顕宗天皇 - 父の復讐に燃え、雄略陵破壊を目論む激情家
仁賢天皇 - 引っ込み思案も冷静な頭脳で弟の汚名を救う
雄略天皇 - 古事記後半の主役は、傍若無人な暴君

【古事記の神・人辞典】
顕宗天皇