【キャラ設定】出雲の豪族の関係者と思われますが、皇子の一夜妻として供されているので、巫女的な役割だったかもしれない女性。合体している最中に、正体のヘビがばれる、というのは、どんな状況だったのでしょうか。。
■肥長比売(ひながひめ=ヒナガヒメ)
第十一代垂仁天皇の皇子ホムチワケが、自身にかけられた(しゃべれなくなるという)祟りを祓うため、出雲に行った時、一夜妻としてホムチワケとベッドインした姫。
原文としては、わずかに下記の部分に出ているだけで、セリフなどもありません。
爾其御子、一宿婚肥長比賣。故、竊伺其美人者、蛇也、卽見畏遁逃。爾其肥長比賣患、光海原、自船追來。故、益見畏以自山多和引越御船、逃上行也。
つまり、(ホムチワケが出雲で)ヒナガヒメと一晩共にした。この美人をこっそり伺うとヘビだった。恐くなって逃げた。ヒナガヒメは(ホムチワケに逃げられて)傷心、海原に光を照らして、船で追いかけた。ホムチワケ、さらに恐ろしくなって、山に船を引き上げ、さらに逃げた。
ホムチワケとのやり取りは全く省かれてはいますが、「覗かないでね」とホムチワケに言ったものの、ホムチワケ、性欲という名の好奇心に勝てず覗いてしまう、という「覗くな」パターンの一つだと思われます。
そして、そこからの逃走・追走劇。基本的には、黄泉の国でのイザナギ・イザナミのパターンを踏襲していると言えます。
この逃走・追走劇ですが、初めにホムチワケが逃げる時、特に「船で」逃げた旨の記載がありません。ただ、ヒナガヒメが突然海原を光で照らして船で追ったと続くので、ホムチワケは最初から船で逃げたのだろう、と解釈されています。
ヒナガヒメの光の追走が怖くなったので、山間に船を引き上げ、今度は陸路で逃げた、という風に通常は理解されるようです。ただ、この「山間に船を引き上げ」たというのも、どうにでも訳せるような個所ではあります。ということはつまり、
ヒナガヒメは空飛ぶ円盤に飛び乗り、サーチライトで海などを照らしつつ、逃げるホムチワケを追った。ホムチワケ、それが怖くなって、自身も空飛ぶ円盤を飛ばして、山を越えて逃げた。
と訳してもおかしくはない? 常識人は「空飛ぶ円盤なんかありえない」と拒絶するのでしょうが。。でも、原文をこねくり回して訳している、という意味では、どっちもどっちかと。
ともかく、古事記を読むと、どうやらホムチワケは逃げ切り、ヒナガヒメは追撃をあきらめたようです。ただし、ヒナガヒメはもちろん、ホムチワケもこの後全く登場しなくなり、垂仁天皇が息子の祟りが解けて、しゃべれるようになって、よかった、よかった、と出雲に感謝する、という流れになります。
そもそもがイミフのホムチワケ説話ですが、その中でもとりわけイミフなヒナガヒメとの合体からのバトル。出雲はもともとヘビと関係が深い、との指摘もあるので、ヒナガヒメの正体がヘビだったこと自体は、解釈のしようがあるような気もしますが、出雲とヘビの関係は当時では常識だったはずで、びっくりすることでもないような。。
ただ、エッチの時に、パートナーが本当にヘビの正体を現していたら、そりゃ、怖いでしょうが。
ヒナガヒメはおそらく出雲の肥河(ひのかわ=斐伊川)一体の有力な豪族の関係者だと思われますが、大和と出雲の関係の謎をより深ませた説話のヒロイン、それがヒナガヒメでしょうか。
【関連キャラ】
・ホムチワケ - 父は誰?しゃべらない皇子のイミフ顛末
【関連記事】
・しゃべらない皇子に何とか口を開かせようと四苦八苦の垂仁天皇 イミフの出雲説話
【一言切り取り】
・ヒナガヒメ「覗かないでね テヘッ」
・ヒナガヒメ「逃げるって、ヒドっ」
・ヒナガヒメ「この光からは逃げられないよっ」
【古事記の神・人辞典】
・ヒナガヒメ
【関連カテゴリ】
・10.垂仁天皇
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■肥長比売(ひながひめ=ヒナガヒメ)
第十一代垂仁天皇の皇子ホムチワケが、自身にかけられた(しゃべれなくなるという)祟りを祓うため、出雲に行った時、一夜妻としてホムチワケとベッドインした姫。
原文としては、わずかに下記の部分に出ているだけで、セリフなどもありません。
爾其御子、一宿婚肥長比賣。故、竊伺其美人者、蛇也、卽見畏遁逃。爾其肥長比賣患、光海原、自船追來。故、益見畏以自山多和引越御船、逃上行也。
つまり、(ホムチワケが出雲で)ヒナガヒメと一晩共にした。この美人をこっそり伺うとヘビだった。恐くなって逃げた。ヒナガヒメは(ホムチワケに逃げられて)傷心、海原に光を照らして、船で追いかけた。ホムチワケ、さらに恐ろしくなって、山に船を引き上げ、さらに逃げた。
ホムチワケとのやり取りは全く省かれてはいますが、「覗かないでね」とホムチワケに言ったものの、ホムチワケ、性欲という名の好奇心に勝てず覗いてしまう、という「覗くな」パターンの一つだと思われます。
そして、そこからの逃走・追走劇。基本的には、黄泉の国でのイザナギ・イザナミのパターンを踏襲していると言えます。
この逃走・追走劇ですが、初めにホムチワケが逃げる時、特に「船で」逃げた旨の記載がありません。ただ、ヒナガヒメが突然海原を光で照らして船で追ったと続くので、ホムチワケは最初から船で逃げたのだろう、と解釈されています。
ヒナガヒメの光の追走が怖くなったので、山間に船を引き上げ、今度は陸路で逃げた、という風に通常は理解されるようです。ただ、この「山間に船を引き上げ」たというのも、どうにでも訳せるような個所ではあります。ということはつまり、
ヒナガヒメは空飛ぶ円盤に飛び乗り、サーチライトで海などを照らしつつ、逃げるホムチワケを追った。ホムチワケ、それが怖くなって、自身も空飛ぶ円盤を飛ばして、山を越えて逃げた。
と訳してもおかしくはない? 常識人は「空飛ぶ円盤なんかありえない」と拒絶するのでしょうが。。でも、原文をこねくり回して訳している、という意味では、どっちもどっちかと。
ともかく、古事記を読むと、どうやらホムチワケは逃げ切り、ヒナガヒメは追撃をあきらめたようです。ただし、ヒナガヒメはもちろん、ホムチワケもこの後全く登場しなくなり、垂仁天皇が息子の祟りが解けて、しゃべれるようになって、よかった、よかった、と出雲に感謝する、という流れになります。
そもそもがイミフのホムチワケ説話ですが、その中でもとりわけイミフなヒナガヒメとの合体からのバトル。出雲はもともとヘビと関係が深い、との指摘もあるので、ヒナガヒメの正体がヘビだったこと自体は、解釈のしようがあるような気もしますが、出雲とヘビの関係は当時では常識だったはずで、びっくりすることでもないような。。
ただ、エッチの時に、パートナーが本当にヘビの正体を現していたら、そりゃ、怖いでしょうが。
ヒナガヒメはおそらく出雲の肥河(ひのかわ=斐伊川)一体の有力な豪族の関係者だと思われますが、大和と出雲の関係の謎をより深ませた説話のヒロイン、それがヒナガヒメでしょうか。
【関連キャラ】
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・ヒナガヒメ「逃げるって、ヒドっ」
・ヒナガヒメ「この光からは逃げられないよっ」
【古事記の神・人辞典】
・ヒナガヒメ
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