【キャラ設定】ちょい悪オヤジ風。騙し討ちの達人・ヤマトタケルを騙し討ちしようとした心意気はあっぱれも、最期は凹られる。。
■相武国造(さがみのくにのみやつこ=相模国造)
サガミノクニノミヤツコ。ヤマトタケルの東国遠征で、ヤマトタケルを騙し討ちしようとした人。
原文では、下記のみ。
故爾到相武國之時、其國造詐白「於此野中有大沼。住是沼中之神、甚道速振神也。」於是、看行其神、入坐其野。爾其國造、火著其野。故知見欺而、解開其姨倭比賣命之所給囊口而見者、火打有其裏。於是、先以其御刀苅撥草、以其火打而打出火、著向火而燒退、還出、皆切滅其國造等、卽著火燒。故、於今謂燒津也。
父である景行天皇に東国遠征を命じられたヤマトタケルは、まず伊勢に行き、伊勢にいる叔母ヤマトヒメに泣きつきます。「オヤジはオレを殺したがっている……」
ヤマトヒメはそんな甥っ子を元気付けるためか、神剣とフシギ袋を餞別にして、ヤマトタケルに渡します。
ヤマトタケル、その後で尾張に行き、ミヤズと結婚の約束をします。東国遠征から帰ってきたら初夜を迎えて、エッチしようね、と約束して。
そうして東国に赴き、山河の荒ぶる神やまつろわぬ人々を平らげていきます。そうして、上記の原文につながっていきます。
相模に着いた時、その地の国造、つまり相模国造は、「野の中にある大きな沼に神が住んでおり、非常に荒ぶっています」とウソの報告をヤマトタケルにします。
ヤマトタケルがその神を見てやろうと野に分け入ると、相模国造、野に火を放ちます。
騙されたと知ったヤマトタケルは、ヤマトヒメからもらったフシギ袋を開けると、火打石が入っていました。
そこで、やはりヤマトヒメからもらった神剣で草を薙ぎ払い、火打石でこちらからも火をつけ、逆襲~
ヤマトタケルの逆襲を受けた相模国造、あえなくヤマトタケルに斬られ、滅ぼされます。火をつけられ、燃やされてしまう。騙し討ちの仕返しは強烈だった。。では、騙し討ちの名人・ヤマトタケルは? その最期と関連しているのが、おっことぬし。やはりヤマトタケルの最期もちょっと悲惨。。
ともかく、相模国造が斬り殺され、焼かれたところが、今の焼津。地名譚となっています。また、ヤマトタケルの危機を救った、草を薙ぎ払った神剣が、ここにおいて「草薙の剣」と命名され、天皇家の三種の神器の一つとなっていきます。
なお、この段には登場しませんが、火をかけられて回りが火の海になった時、ヤマトタケル一行の中に、妻の一人、オトタチバナもいたらしく、後に出てくるオトタチバナの歌によれば、その時に受けたヤマトタケルからの愛に感激したオトタチバナが、身を挺して犠牲になる覚悟を固めた、とのこと。
【関連キャラ】
・ヤマトタケル - はっちゃけ皇子の英雄譚、最期は?
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
・オトタチバナ - 東国のヤマトタケルの妻といえばこの人
【関連記事】
・父に疎まれるヤマトタケルが東国へ 相模で危機一髪 叔母ちゃんに助けられる
・究極の夫婦愛・オトタチバナをミュージカル - 草津町の詩人、坂本喜市さんの遺志を継ぎ
【パワースポット】
・焼津神社 - 壮絶な戦い「東海一の荒祭」、ヤマトタケルを騙そうとした人
【一言切り取り】
・相模国造「イヤ、あの沼にスゲー神が…」
・相模国造「ふっ、かかったな。それ火をかけいっ」
・相模国造「んんっ、何で火がこっちに?」
【古事記の神・人辞典】
・相模国造
【関連カテゴリ】
・11.ヤマトタケル
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■相武国造(さがみのくにのみやつこ=相模国造)
サガミノクニノミヤツコ。ヤマトタケルの東国遠征で、ヤマトタケルを騙し討ちしようとした人。
原文では、下記のみ。
故爾到相武國之時、其國造詐白「於此野中有大沼。住是沼中之神、甚道速振神也。」於是、看行其神、入坐其野。爾其國造、火著其野。故知見欺而、解開其姨倭比賣命之所給囊口而見者、火打有其裏。於是、先以其御刀苅撥草、以其火打而打出火、著向火而燒退、還出、皆切滅其國造等、卽著火燒。故、於今謂燒津也。
父である景行天皇に東国遠征を命じられたヤマトタケルは、まず伊勢に行き、伊勢にいる叔母ヤマトヒメに泣きつきます。「オヤジはオレを殺したがっている……」
ヤマトヒメはそんな甥っ子を元気付けるためか、神剣とフシギ袋を餞別にして、ヤマトタケルに渡します。
ヤマトタケル、その後で尾張に行き、ミヤズと結婚の約束をします。東国遠征から帰ってきたら初夜を迎えて、エッチしようね、と約束して。
そうして東国に赴き、山河の荒ぶる神やまつろわぬ人々を平らげていきます。そうして、上記の原文につながっていきます。
相模に着いた時、その地の国造、つまり相模国造は、「野の中にある大きな沼に神が住んでおり、非常に荒ぶっています」とウソの報告をヤマトタケルにします。
ヤマトタケルがその神を見てやろうと野に分け入ると、相模国造、野に火を放ちます。
騙されたと知ったヤマトタケルは、ヤマトヒメからもらったフシギ袋を開けると、火打石が入っていました。
そこで、やはりヤマトヒメからもらった神剣で草を薙ぎ払い、火打石でこちらからも火をつけ、逆襲~
ヤマトタケルの逆襲を受けた相模国造、あえなくヤマトタケルに斬られ、滅ぼされます。火をつけられ、燃やされてしまう。騙し討ちの仕返しは強烈だった。。では、騙し討ちの名人・ヤマトタケルは? その最期と関連しているのが、おっことぬし。やはりヤマトタケルの最期もちょっと悲惨。。
ともかく、相模国造が斬り殺され、焼かれたところが、今の焼津。地名譚となっています。また、ヤマトタケルの危機を救った、草を薙ぎ払った神剣が、ここにおいて「草薙の剣」と命名され、天皇家の三種の神器の一つとなっていきます。
なお、この段には登場しませんが、火をかけられて回りが火の海になった時、ヤマトタケル一行の中に、妻の一人、オトタチバナもいたらしく、後に出てくるオトタチバナの歌によれば、その時に受けたヤマトタケルからの愛に感激したオトタチバナが、身を挺して犠牲になる覚悟を固めた、とのこと。
【関連キャラ】
・ヤマトタケル - はっちゃけ皇子の英雄譚、最期は?
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
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・焼津神社 - 壮絶な戦い「東海一の荒祭」、ヤマトタケルを騙そうとした人
【一言切り取り】
・相模国造「イヤ、あの沼にスゲー神が…」
・相模国造「ふっ、かかったな。それ火をかけいっ」
・相模国造「んんっ、何で火がこっちに?」
【古事記の神・人辞典】
・相模国造
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