【キャラ設定】朝廷の命令を聞かない豪勇の兄弟でしょうが、男の娘ヤマトタケルの色香に迷い、あえなく騙し討ち、暗殺されるという不名誉さ。よほどヤマトタケルの男の娘の演技がうまかったのか…
■熊曾建(くまそたける=熊襲建(クマソタケル))
九州地方の豪族か。第十二代景行天皇の御世、命令に従わない豪勇の兄弟として登場する。
兄オオウスが食事の席に着かないので、呼んで諭してこいと言っただけなのに、弟オウスは兄を勢い余って惨殺してきたことから、父・景行天皇はオウスに恐怖を感じ、遠ざけようとした時、その名目として、熊襲建の討伐を命じた。
オウスは伊勢にいる叔母ヤマトヒメのもとに行き、ヤマトヒメの衣装を借り受ける。女性の衣装をどうするつもり、と思ったかどうか、ヤマトヒメも可愛い甥っ子の考えを察知し、「なるっ、男の娘ね」と納得(したとかしないとか)。
そうして、オウス、熊襲建のもとに到着。何か新築祝いの準備をしていた。
新築祝いの宴会でごった返す中、女装して男の娘になったオウスが屋敷に入り込むと、狙い通りに、その主の熊襲建の兄弟が男の娘オウスにちょっかいを出してきて、自分たちの傍らに侍らせて、イチャイチャし始めた。
頃合を見計らって、オウス、懐に忍ばせていた短刀で、まず熊襲建の兄の方を瞬殺。男の娘の色香に迷って、抵抗することなく暗殺されてしまいます。
返す刀でオウスは弟にも斬りかかりますが、一旦は逃げられる。しかし、追い詰めて、熊襲建の弟の背中の皮をひっつかんで、剣をケツから刺し通します。
ここで、恐らくは痛みをこらえながら、熊襲建の弟は「ちょっと待って、その剣抜かないで、死んじゃうから。ちょっとしゃべらせて」と懇願。
オウスが「どぞ」と了承すると、熊襲建の弟「オマエは誰?」、オウス「大和から来た景行天皇の子で、オウス。よろ」、熊襲建の弟「大和にもオマエみたいな強いヤツがいたか。これからはヤマトタケルと名乗っちゃいな」という会話を交わします。その後。
オウスはためらうことなく、剣を突き刺していたケツから、熊襲建をウリのように切り刻んだとさ。
女装、男の娘という作戦? 騙し討ち、暗殺という手段。後者については、これからのヤマトタケル伝説の主軸にもなっていきます。
また、父母から子へという通常の形ではない、名の付与は、古事記の中では、スサノヲからオオクニヌシへのもの(両者は子孫・祖先の関係ではあるが)が思い浮かびます。当時のことだったので、名には特別な意味合いがあったはず、それを付与する、というところに、何か神話的暗喩があるのかもしれません。
【関連キャラ】
・ヤマトタケル - はっちゃけ皇子の英雄譚、最期は?
・景行天皇 - 息子ヤマトタケルを恐れるも、子だくさん
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
【関連記事】
・景行天皇「オマエの兄、呼んできて」、ヤマトタケル「殺しちゃった テヘッ」
・景行天皇「熊襲、殺っちゃって」 ヤマトタケルが日本史上初の男の娘で暗殺成功
【パワースポット】
・熊襲の穴 - 日本初の“男の娘”が降臨した、超ディープな古事記ゆかりの地
【一言切り取り】
・熊襲建「よいではないか~、しっしっし」
・熊襲建「ちょっ待って、ケツの剣、抜かないでっ」
・熊襲建「ヤマトタケルと名乗っちゃいなっ」
【古事記の神・人辞典】
・熊襲建
【関連カテゴリ】
・11.ヤマトタケル
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・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引
■熊曾建(くまそたける=熊襲建(クマソタケル))
九州地方の豪族か。第十二代景行天皇の御世、命令に従わない豪勇の兄弟として登場する。
兄オオウスが食事の席に着かないので、呼んで諭してこいと言っただけなのに、弟オウスは兄を勢い余って惨殺してきたことから、父・景行天皇はオウスに恐怖を感じ、遠ざけようとした時、その名目として、熊襲建の討伐を命じた。
オウスは伊勢にいる叔母ヤマトヒメのもとに行き、ヤマトヒメの衣装を借り受ける。女性の衣装をどうするつもり、と思ったかどうか、ヤマトヒメも可愛い甥っ子の考えを察知し、「なるっ、男の娘ね」と納得(したとかしないとか)。
そうして、オウス、熊襲建のもとに到着。何か新築祝いの準備をしていた。
新築祝いの宴会でごった返す中、女装して男の娘になったオウスが屋敷に入り込むと、狙い通りに、その主の熊襲建の兄弟が男の娘オウスにちょっかいを出してきて、自分たちの傍らに侍らせて、イチャイチャし始めた。
頃合を見計らって、オウス、懐に忍ばせていた短刀で、まず熊襲建の兄の方を瞬殺。男の娘の色香に迷って、抵抗することなく暗殺されてしまいます。
返す刀でオウスは弟にも斬りかかりますが、一旦は逃げられる。しかし、追い詰めて、熊襲建の弟の背中の皮をひっつかんで、剣をケツから刺し通します。
ここで、恐らくは痛みをこらえながら、熊襲建の弟は「ちょっと待って、その剣抜かないで、死んじゃうから。ちょっとしゃべらせて」と懇願。
オウスが「どぞ」と了承すると、熊襲建の弟「オマエは誰?」、オウス「大和から来た景行天皇の子で、オウス。よろ」、熊襲建の弟「大和にもオマエみたいな強いヤツがいたか。これからはヤマトタケルと名乗っちゃいな」という会話を交わします。その後。
オウスはためらうことなく、剣を突き刺していたケツから、熊襲建をウリのように切り刻んだとさ。
女装、男の娘という作戦? 騙し討ち、暗殺という手段。後者については、これからのヤマトタケル伝説の主軸にもなっていきます。
また、父母から子へという通常の形ではない、名の付与は、古事記の中では、スサノヲからオオクニヌシへのもの(両者は子孫・祖先の関係ではあるが)が思い浮かびます。当時のことだったので、名には特別な意味合いがあったはず、それを付与する、というところに、何か神話的暗喩があるのかもしれません。
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【一言切り取り】
・熊襲建「よいではないか~、しっしっし」
・熊襲建「ちょっ待って、ケツの剣、抜かないでっ」
・熊襲建「ヤマトタケルと名乗っちゃいなっ」
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・熊襲建
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