黄泉醜女(よもつしこめ=ヨモツシコメ)縦480px
【キャラ設定】登場場面は限定的で、完全な脇役なのに、一度古事記を読んだら忘れられないキャラ。醜すぎてもかわいそうなので、そこそこに止めて、何か腹空かせてそうな感じを醸し出しました。

黄泉醜女(よもつしこめ=ヨモツシコメ)縦500px■黄泉醜女(よもつしこめ=ヨモツシコメ)

黄泉の国の住人。

イザナギが黄泉の国で「覗くな」パターンに嵌り、イザナミの逆鱗に触れて、イザナミから逃げ出した時、イザナミの命を受けて、最初にイザナギを追った。

黄泉の国に行ったイザナミの配下だったことが分かる。

一説では、恐ろしい顔をしており、一飛びで千里(約4,000キロメートル)を走れる快足の持ち主。古事記の描写だけでも、少なくとも二人は100歩は撤退・追撃戦を演じているから、なんと地球10周分ぐらいの撤退・追撃戦。

とにかく怖いイザナギ、逃げて逃げて逃げまくります。ものすごい顔で、ものすごい勢いで織ってくるので、思わず頭に載せていた蔓草を投げ捨てると、それがみるみる葡萄の実になります。

ヨモツシコメ、追撃を一旦止めて、その葡萄にむしゃぶりつきます。イザナギ、その間に逃走~

葡萄の実を完食したのか、ヨモツシコメが再度追撃戦をスタート。イザナギ、今度は右の髪に差していた竹の櫛を投げます。すると今度はタケノコが生えてきました。

ヨモツシコメ、またまた停止。そのタケノコにむしゃぶりつきます。イザナギ、その間に再度逃走~

こうして、イザナギはヨモツシコメの追撃を振り切りました。何てコント的な展開。。

しかし、妙にリアリティある描写なのは間違いなく、この部分にしか登場してこないのに、古事記の中でも特別な存在感を示すヨモツシコメ。

結局、ボスのイザナミがあまり食べ物を与えていなかったために、腹を空かせすぎて、追撃戦を失敗した、ということ?

ただ、現世と黄泉の国の食べ物はそもそもが違うらしく(黄泉の国のものを食べたので、イザナミも黄泉の国の住人になった)、イザナギが投じた葡萄やタケノコといった現世の食べ物が、黄泉の国の住人であるヨモツシコメにとって、あまりにも魅惑的だった、のかもしれません。

グルメでお茶目?

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イザナギ - 日本のとーちゃんはオクテだった?

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【一言切り取り】
ヨモツシコメ「びゅーんと、追っちゃうよっ」
ヨモツシコメ「おっ、チョーうまそうな葡萄」
ヨモツシコメ「逃げられたけど、満腹~」

【古事記の神・人辞典】
ヨモツシコメ

【関連カテゴリ】
2.イザナギとイザナミ

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