足名椎命・手名椎命(あしなづちのみこと・てなづちのみこと=アシナヅチ・テナヅチ)縦480px
【キャラ設定】オオヤマツミの息子と娘ではあるが、兄妹老夫婦で、ヤマタノオロチの脅威におびえ、やってきたスサノヲにすぐに臣従する従順さ。しかし最大の功績は、クシナダちゃんを育てることで、「やまとなでしこ」を日本に誕生させたこと。

足名椎命・手名椎命(あしなづちのみこと・てなづちのみこと=アシナヅチ・テナヅチ)縦500px■足名椎命・手名椎命(あしなづちのみこと・てなづちのみこと)

兄弟の夫婦神。オオヤマツミの息子と娘。娘にクシナダのほか、その年までに七年、ヤマタノオロチの生贄になって来た美女神七柱がいた、はず。

八年目の八人目として、クシナダが間もなくヤマタノオロチの生贄になってしまうので、この夫婦とクシナダが嘆き悲しんでいる時にスサノヲ登場。

スサノヲに事情を話すと、クシナダに一目惚れしたスサノヲに退治と嫁取りのバーターを持ちかけられた際、スサノヲに名を聞き、高天原からやって来た、アマテラスの弟と聞いて、ソッコー臣従。

三貴子、どれだけ別格なのだろうか。

交渉は成立して、スサノヲがヤマタノオロチ退治のための策を講じると、そのための準備に奔走する。まずは強い酒を大量に作る。この酒が、ヤマタノオロチの命を制することになると考えれば、その意味では酒の神的な性質もあるようだ。

家の周りを垣根で囲んで、八つの入口を作る。ある意味では、日本初の築城とも言えるか。

この準備が完了して、ヤマタノオロチ登場。禍々しさも何とやら、実際に登場して以降は、泥酔と、スサノヲによる滅多斬りで、即退場。

さて、ヤマタノオロチ退治に成功したスサノヲはクシナダちゃんをゲット、出雲に新居をもうけたが、その新居の管理の長官に夫アシナヅチが任命され、稲田宮主須賀之八耳神(いなだのみやぬしすがのやつみみのかみ)という名が与えられる。

こうして、イザナギとイザナミの子オオヤマツミ、その子らで夫婦のアシナヅチ・テナヅチは、日本神話で最も有名な神の一柱スサノヲを奉る一族として定着し、その血脈は須佐神社(島根県出雲市佐田町須佐=スサノヲの住居跡の一つ)の代々の神主である稲田氏(後に須佐氏)として、現在まで受け継がれています。

また、アシナヅチ・テナヅチの名から、娘のクシナダが撫でるように大事に育てられた姫だと考えられ、それによって、クシナダが「やまとなでしこ」の語源になった、とも言われています。

【関連キャラ】
オオヤマツミ - 天皇家を呪詛って寿命を与えた怒ると恐い神
クシナダ - 元祖やまとなでしこのほっこり娘
スサノヲ - 荒ぶる神からちょいワル親父への転身
ヤマタノオロチ - 思わず泥酔して不覚を取った神

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八岐大蛇図 - ヤマタノオロチ退治、すべての要素を一枚に表現して醸し出す臨場感がスゴイ

【古事記・四コマ劇場】
スサノヲ君の冒険:6.初恋編
スサノヲ君の冒険:7.激闘編
スサノヲ君の冒険:8.幸福編

【パワースポット】
須佐神社 - アシナヅチ・テナヅチ、スサノヲの後裔? 病気平癒・長寿祈願

【一言切り取り】
アシナヅチ・テナヅチ「今年で八人目とは…」
アシナヅチ・テナヅチ「どこのどなた、だす?」
アシナヅチ・テナヅチ「未来永劫、お仕えいたしますだす」

【古事記の神・人辞典】
アシナヅチ・テナヅチ

【関連カテゴリ】
3.アマテラスとスサノヲ

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