宗賀之稲目宿禰大臣(そがのいなめのすくねのおおおみ)

『古事記』に記載のある男性。

祖先に、第8代孝元天皇の孫で、古事記の記載だけでも第13代成務天皇から第16代仁徳天皇まで権勢を振るった建内宿禰を父に持つ蘇賀石河がいる。

娘に第29代欽明天皇と結婚したキタシヒメがいる。

またやはり欽明天皇の妃となったオエヒメはキタシヒメの叔母ということなので、姉妹の可能性がある。

別の娘に第31代用明天皇と結婚したオオギタシヒメがいる。

いわゆる蘇我稲目(そがのいなめ)で、蘇我高麗の子、蘇我馬子の父。蘇我氏の全盛時代の礎を築く。

2014年に確認された、一辺が40メートルで石が積み上げられた階段上の巨大な方墳である、蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳からほど近い明日香村阪田の都塚古墳(金鶏塚)。「日本のピラミッド」とも呼ばれるこの墳丘の被葬者の可能性を指摘する声がある。

なお、ソガノイナメの墓については、梅山古墳(奈良県・明日香村)や見瀬丸山古墳に比定する説もある。

『古事記』において、蘇我稲目は欽明天皇などの系譜上に名が登場するのみ(『古事記』においては、具体的な説話が終了した後の、歴代天皇の系譜のみが記載されている箇所)で、その事績などは記載されていない。また、蘇我高麗、馬子などの記載もない。

【主な登場場面】
オヤジの敵だけど元天皇の墓を破壊しようとする顕宗天皇 止めたのは賢兄の機転 

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