袁本杼命(おほどのみこと)

オホド。『古事記』に記載のある男性皇族。

第15代応神天皇五世の御子で、高祖父が応神天皇の皇子・ワカヌケフタマタ、曽祖父がワカヌケフタマタの子のオオホド、またの名を大郎子(おおいらつこ)。

第25代武烈天皇崩御の後、世継ぎがいなかったために、武烈天皇の同母姉にあたる、第24代仁賢天皇の皇女・タシラガノイラツメと結婚し、近江から天皇として迎え入れられた。

第26代天皇(天皇家の系譜)。

皇居は伊波礼之玉穂宮。伝承地は、奈良県桜井市池之内。

ワカヒメを娶り、オオイラツコイズモイラツメをもうける。

メコノイラツメを娶り、第27代安閑天皇、第28代宣化天皇をもうける。

タシラガノイラツメを皇后とし、第29代欽明天皇をもうける。

オクミノイラツメを娶り、ササゲノイラツメをもうける。

クロヒメを娶り、カムサギノイラツメウマグタノイラツメシラサカノイクメコオノノイラツメをもうける。

ヤマトヒメを娶り、オオイラツメマロタカミミアカヒメをもうける。

ハエヒメを娶り、ワカヤノイラツメツブラノイラツメアズをもうける。

皇子七人、皇女十二人。

この御世に、筑紫の君の磐井が従わず、無礼なことが多かったので、物部荒甲大伴金村を遣わして磐井を誅殺する。

43歳で崩御(丁未年四月九日)。御陵は三嶋之藍御陵(みしまのあいのみささぎ)。宮内庁では太田茶臼山古墳(大阪府・茨木市)を「三嶋藍野陵」として治定している。全国第21位の大きさの古墳(古墳ランキング)。

しかし異論も多く、学問的には今城塚古墳(大阪府・高槻市)が真の陵ではないかと言われている。

古事記の中の歴代天皇
・初代神武天皇 - 第2代綏靖天皇 - 第3代安寧天皇 - 第4代懿徳天皇 - 第5代孝昭天皇 - 第6代孝安天皇 - 第7代孝霊天皇 - 第8代孝元天皇 - 第9代開化天皇 - 第10代崇神天皇 - 第11代垂仁天皇 - 第12代景行天皇 - 第13代成務天皇 - 第14代仲哀天皇 - 第15代応神天皇 - 第16代仁徳天皇 - 第17代履中天皇 - 第18代反正天皇 - 第19代允恭天皇 - 第20代安康天皇 - 第21代雄略天皇 - 第22代清寧天皇 - 第23代顕宗天皇 - 第24代仁賢天皇 - 第25代武烈天皇 - 第26代継体天皇 - 第27代安閑天皇 - 第28代宣化天皇 - 第29代欽明天皇 - 第30代敏達天皇 - 第31代用明天皇 - 第32代崇峻天皇 - 第33代推古天皇 - 第三十四代舒明天皇

【主な登場場面】
オヤジの敵だけど元天皇の墓を破壊しようとする顕宗天皇 止めたのは賢兄の機転

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【継体天皇を祀る神社】
足羽神社 - 継体天皇が越前滞在時に座摩神を奉斎した社、式内6社を合祀、式内1社が境内社
三國神社 - 継体天皇のゆかりの桜の名所、北陸三大祭「三国祭」が有名な「お山王さん」
毛谷黒龍神社 - 継体天皇が創祀した日本古来の四大明神・北の守護神、越前松平家の崇敬
黒龍神社(舟橋町) - 九頭竜川の守護神、柴田勝家ゆかり、2月に12メートルもの左義長
多太神社(小松市) - 継体天皇の勧請、実盛の兜と7月にまつり、初詣はかぶと鍋

交野天神社 - 継体皇居跡、桓武祭祀跡、鎌倉期本殿が重文、ゆるキャラ「みっけ」
味真野神社 - 式内三座の論社、継体天皇宮居跡、越前万歳、謡曲「花筐」発祥地
諏訪神社(越前市五分市町) - 式内・須波阿須疑神社三座の論社が分かれた下の宮
荒樫神社(越前市) - 継体天皇の勧請、境内社も帝ゆかりの鵜甘神社と麻気神社
神明社(坂井市三国町神明) - 継体天皇の開拓行在所、境内社含め複数の式内論社

布久漏神社 - 継体天皇の皇女円媛が治水事業受け継ぐ、9月特殊神事「表児の米」
岡太神社(越前市粟田部町) - 継体天皇ゆかり、左義長・市祭り・徳日参り・蓬莱祀
日野神社(越前市) - 越前富士・日野山への信仰、式内・兄子神社とも、古代神楽

【年】
第26代継体天皇元年 - 西暦507年。亥(い)年、干支は丁亥
第26代継体天皇2年 - 西暦508年。子(ね)年、干支は戊子
第26代継体天皇3年 - 西暦509年。丑(うし)年、干支は己丑
第26代継体天皇4年 - 西暦510年。寅(とら)年、干支は庚寅
第26代継体天皇5年 - 西暦511年。卯(う)年、干支は辛卯
第26代継体天皇6年 - 西暦512年。辰(たつ)年、干支は壬辰
第26代継体天皇7年 - 西暦513年。巳(み)年、干支は癸巳
第26代継体天皇8年 - 西暦514年。午(うま)年、干支は甲午
第26代継体天皇9年 - 西暦515年。未(ひつじ)年、干支は乙未
第26代継体天皇10年 - 西暦516年。申(さる)年、干支は丙申
第26代継体天皇11年 - 西暦517年。酉(とり)年、干支は丁酉
第26代継体天皇12年 - 西暦518年。戌(いぬ)年、干支は戊戌
第26代継体天皇13年 - 西暦519年。亥(い)年、干支は己亥
第26代継体天皇14年 - 西暦520年。子(ね)年、干支は庚子
第26代継体天皇15年 - 西暦521年。丑(うし)年、干支は辛丑
第26代継体天皇16年 - 西暦522年。寅(とら)年、干支は壬寅
第26代継体天皇17年 - 西暦523年。卯(う)年、干支は癸卯
第26代継体天皇18年 - 西暦524年。辰(たつ)年、干支は甲辰
第26代継体天皇19年 - 西暦525年。巳(み)年、干支は乙巳
第26代継体天皇20年 - 西暦526年。午(うま)年、干支は丙午
第26代継体天皇21年 - 西暦527年。未(ひつじ)年、干支は丁未
第26代継体天皇22年 - 西暦528年。申(さる)年、干支は戊申
第26代継体天皇23年 - 西暦529年。酉(とり)年、干支は己酉
第26代継体天皇24年 - 西暦530年。戌(いぬ)年、干支は庚戌
第26代継体天皇25年 - 西暦531年。亥(い)年、干支は辛亥
第26代継体天皇