袁杼比売(をどひめ)

『古事記』に記載のある女性。

ワニノサツキの娘。丸邇つまり和珥氏。

第21代雄略天皇の妃の一人。

雄略天皇が春日に御幸した時に、恥ずかしがって逃げゆくヲドヒメを追いかけ、草むらに入ったヲドヒメに対して、「大量の鎌を用意して、この草むらをひん剥きたい」(ヲドヒメをひん剥きたーい)という歌を歌う。

また、雄略天皇の長谷の宴会の時(三重の采女による粗相があった)、皇后のワカクサカも同席していると思われる中で、雄略天皇から手コキを迫られる歌を送られる。それに対して、丁寧に歌い返す。

雄略天皇との間に子の記載はないが、第24代仁賢天皇と結婚した、雄略天皇皇女のカスガノオオイラツメは、その名に「春日」を関していることから、ヲドヒメの子の可能性を示唆している。

【主な登場場面】
盃に葉っぱが入ってしまったので、その盃を献上した女を殺そうとする雄略天皇

【収録歌】
ヲドヒメ、雄略天皇からの手コキ求愛で「受け入れます」と応えた歌

【関連キャラ】
ヲドヒメ - 恥ずかしがり屋の姫、雄略に弄ばれる