白髮命(しらがのみこと)

シラガ。白髮大倭根子命(しらがのやまとねこのみこと=シラガノヤマトネコ)とも。

『古事記』に記載のある男性皇族。

父は第21代雄略天皇、母はその妃の一人であるカラヒメ

同母妹にワカタラシヒメがいる。

名を記念され、白髪部が定められる。

第22代天皇(天皇家の系譜)。

皇居は伊波礼之甕栗宮。伝承地は、奈良県橿原市東池尻町の御厨子神社。

皇后や妃などはおらず、子もない。

崩御後、後継ぎがいないため、第17代履中天皇の皇子イチノベノオシハの妹、イイトヨノイラツメが政を見る。

『古事記』に陵の記載はないが、宮内庁により白髪山古墳(大阪府・羽曳野市)が「河内坂門原陵」として治定されている。

古事記の中の歴代天皇
・初代神武天皇 - 第2代綏靖天皇 - 第3代安寧天皇 - 第4代懿徳天皇 - 第5代孝昭天皇 - 第6代孝安天皇 - 第7代孝霊天皇 - 第8代孝元天皇 - 第9代開化天皇 - 第10代崇神天皇 - 第11代垂仁天皇 - 第12代景行天皇 - 第13代成務天皇 - 第14代仲哀天皇 - 第15代応神天皇 - 第16代仁徳天皇 - 第17代履中天皇 - 第18代反正天皇 - 第19代允恭天皇 - 第20代安康天皇 - 第21代雄略天皇 - 第22代清寧天皇 - 第23代顕宗天皇 - 第24代仁賢天皇 - 第25代武烈天皇 - 第26代継体天皇 - 第27代安閑天皇 - 第28代宣化天皇 - 第29代欽明天皇 - 第30代敏達天皇 - 第31代用明天皇 - 第32代崇峻天皇 - 第33代推古天皇 - 第三十四代舒明天皇

【主な登場場面】
佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる
皇統断絶の危機 播磨国に逃れていた“あの二人の御子”が発見された経緯とは

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【清寧天皇を祀る神社】
白髪神社(熊谷市) - 利根川沿いの低地に鎮座する式内論社、男沼・女沼から生じた地名

【年】
第22代清寧天皇元年 - 西暦480年。申(さる)年、干支は庚申
第22代清寧天皇2年 - 西暦481年。酉(とり)年、干支は辛酉
第22代清寧天皇3年 - 西暦482年。戌(いぬ)年、干支は壬戌
第22代清寧天皇4年 - 西暦483年。亥(い)年、干支は癸亥
第22代清寧天皇5年 - 西暦484年。子(ね)年、干支は甲子
第22代清寧天皇