韓比売(からひめ)

訶良比売とも。

『古事記』に記載のある女性。

父はツブラオホミ

第21代雄略天皇の妃の一人となり、第22代清寧天皇ワカタラシヒメをもうける。

第20代安康天皇を実父の仇として暗殺したマヨワがツブラオホミの邸に逃げ込んできた時、これを追って邸を囲んだのが、後に雄略天皇となる大長谷命。

大長谷命は囲みながらツブラオホミに、「前からくれる約束していたカラヒメを差し出せ」と命じる。それには応じたものの、ツブラオホミ自身はマヨワに味方し、徹底抗戦した。

大長谷命はツブラオホミとマヨワをそのまま滅ぼす。後段の雄略天皇の系譜でカラヒメも登場してくるので、カラヒメは別にきっちりとゲットしたものと思われる。

【主な登場場面】
佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる