目弱王(まよわのみこ)
『古事記』に記載のある男性皇族。
父は第16代仁徳天皇皇子であるオオクサカ、母は第19代允恭天皇皇女であるナガタノオオイラツメ。
第20代安康天皇が根臣の讒言を信じて、父オオクサカを誅し、母ナガタノを自身の後宮に容れ、後に皇后とする。ナガタノの連れ子として、安康天皇のもとに赴く。
たまたま床下で遊んでいた時、安康天皇がナガタノに対して、「マヨワが大きくなって、実の父をワシが誅したことを知ったら仕返しされるのでは」と心配事を告白しているのを聞いてしまい、すぐに寝ている安康天皇の隙をうかがって寝首を掻き、暗殺。
古事記では唯一、日本史全体でも公式には二例しかない、天皇暗殺の実行犯。この時弱冠七歳。
事後、臣下のツブラオホミの邸に逃げ込む。大長谷命が追討の軍を率いて、その邸を囲む。大長谷命による強硬なマヨワ引き渡し命令(実際は、前々から約束していたツブラオホミの娘であるカラヒメの差し出し要求)に対して、ツブラオホミは断固拒否(カラヒメは献上するが)して、徹底抗戦。
しかし多勢に無勢、弓折れ矢尽きた時、ツブラオホミはマヨワに意向をうかがうと、「今はこれまで。僕を殺して」と依頼。ツブラオホミはその通り、マヨワを刺殺し、自身も首を切って自害した。
マヨワを滅ぼした大長谷命が、第21代雄略天皇として即位する。雄略天皇の皇后で、安康天皇が根臣の讒言を信じた時にも登場したワカクサカは父の妹であり、叔母に当たる。
なお、母は、允恭天皇の皇女ナガタノではなく、第17代履中天皇の皇女(母は第15代応神天皇の皇女であるハタビノワカイラツメ、とされる)である中蒂姫命(なかしのひめみこ。中磯皇女とも)とされるのが通説。ただし、この皇女は『古事記』には登場せず、マヨワの母として、ナガタノが明記されているため、ここではそれに準じる。
日本書紀の記述に基づき、允恭天皇の皇子クロヒコなどを合葬した「坂合黒彦皇子墓」に治定されているジヲウ古墳(奈良県・吉野郡)に、ツブラオホミとともに葬られている可能性がある。
【主な登場場面】
・佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる
【関連キャラ】
・マヨワ - 七歳の天皇暗殺犯 激情かつ冷静な皇子
『古事記』に記載のある男性皇族。
父は第16代仁徳天皇皇子であるオオクサカ、母は第19代允恭天皇皇女であるナガタノオオイラツメ。
第20代安康天皇が根臣の讒言を信じて、父オオクサカを誅し、母ナガタノを自身の後宮に容れ、後に皇后とする。ナガタノの連れ子として、安康天皇のもとに赴く。
たまたま床下で遊んでいた時、安康天皇がナガタノに対して、「マヨワが大きくなって、実の父をワシが誅したことを知ったら仕返しされるのでは」と心配事を告白しているのを聞いてしまい、すぐに寝ている安康天皇の隙をうかがって寝首を掻き、暗殺。
古事記では唯一、日本史全体でも公式には二例しかない、天皇暗殺の実行犯。この時弱冠七歳。
事後、臣下のツブラオホミの邸に逃げ込む。大長谷命が追討の軍を率いて、その邸を囲む。大長谷命による強硬なマヨワ引き渡し命令(実際は、前々から約束していたツブラオホミの娘であるカラヒメの差し出し要求)に対して、ツブラオホミは断固拒否(カラヒメは献上するが)して、徹底抗戦。
しかし多勢に無勢、弓折れ矢尽きた時、ツブラオホミはマヨワに意向をうかがうと、「今はこれまで。僕を殺して」と依頼。ツブラオホミはその通り、マヨワを刺殺し、自身も首を切って自害した。
マヨワを滅ぼした大長谷命が、第21代雄略天皇として即位する。雄略天皇の皇后で、安康天皇が根臣の讒言を信じた時にも登場したワカクサカは父の妹であり、叔母に当たる。
なお、母は、允恭天皇の皇女ナガタノではなく、第17代履中天皇の皇女(母は第15代応神天皇の皇女であるハタビノワカイラツメ、とされる)である中蒂姫命(なかしのひめみこ。中磯皇女とも)とされるのが通説。ただし、この皇女は『古事記』には登場せず、マヨワの母として、ナガタノが明記されているため、ここではそれに準じる。
日本書紀の記述に基づき、允恭天皇の皇子クロヒコなどを合葬した「坂合黒彦皇子墓」に治定されているジヲウ古墳(奈良県・吉野郡)に、ツブラオホミとともに葬られている可能性がある。
【主な登場場面】
・佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる
【関連キャラ】
・マヨワ - 七歳の天皇暗殺犯 激情かつ冷静な皇子
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