根臣(ねおみ)
『古事記』に記載のある男性。
坂本の臣らの祖。
第20代安康天皇の頃の人。
安康天皇が弟の大長谷命のために嫁を取ってやろうと、従兄に当たる第16代仁徳天皇皇女ワカクサカに白羽の矢を立てる。その兄であるオオクサカに意向を問う使者として派遣されたのがこの根臣。
オオクサカは、「そのようなご大命もあろうかと、外に出すことなく大事に育ててきた。畏れ多いことですが、ご命令のままに」にと喜んで快諾、言葉だけでは伝わらないかと思い、根臣にたくさんの宝石が付いた冠を安康天皇への贈り物として託した。
この冠を横領しようと思った根臣は、安康天皇に復命して、
「オレっちの大事な妹・ワカクサカが、同族の輩に組み敷かれてチョメチョメさせられるなんてもってのほかさ、とかほざいておりましたぜ、へっへっへっ」
と復命。激怒した安康天皇は、オオクサカを誅殺。
オオクサカの妻だったナガタノオオイラツメを自身の後宮に容れ、後に皇后とする。オオクサカとナガタノの子であるマヨワはナガタノの連れ子となる。後に、このマヨワによって、安康天皇は暗殺される。
つまり、古事記では唯一、日本史全体でも公式には二例しかない、天皇暗殺の遠因を作る役割を担うことになる。
【主な登場場面】
・佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる
『古事記』に記載のある男性。
坂本の臣らの祖。
第20代安康天皇の頃の人。
安康天皇が弟の大長谷命のために嫁を取ってやろうと、従兄に当たる第16代仁徳天皇皇女ワカクサカに白羽の矢を立てる。その兄であるオオクサカに意向を問う使者として派遣されたのがこの根臣。
オオクサカは、「そのようなご大命もあろうかと、外に出すことなく大事に育ててきた。畏れ多いことですが、ご命令のままに」にと喜んで快諾、言葉だけでは伝わらないかと思い、根臣にたくさんの宝石が付いた冠を安康天皇への贈り物として託した。
この冠を横領しようと思った根臣は、安康天皇に復命して、
「オレっちの大事な妹・ワカクサカが、同族の輩に組み敷かれてチョメチョメさせられるなんてもってのほかさ、とかほざいておりましたぜ、へっへっへっ」
と復命。激怒した安康天皇は、オオクサカを誅殺。
オオクサカの妻だったナガタノオオイラツメを自身の後宮に容れ、後に皇后とする。オオクサカとナガタノの子であるマヨワはナガタノの連れ子となる。後に、このマヨワによって、安康天皇は暗殺される。
つまり、古事記では唯一、日本史全体でも公式には二例しかない、天皇暗殺の遠因を作る役割を担うことになる。
【主な登場場面】
・佞臣の讒言を信じて忠臣を殺した安康天皇は、連れ子に仇討されて果てる
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