墨江之中津王(すみのえのなかつのみこ)

『古事記』に記載のある男性皇族。

父は第16代仁徳天皇、母はその皇后であるイワノヒメ。第二子。

同母兄に第17代履中天皇、同母弟に第18代反正天皇、第19代允恭天皇がいる。

兄の履中天皇に反逆、履中天皇がいた難波の宮を放火するも、履中天皇の臣下であるアチの働きなどにより、取り逃がす。

命からがら石上神宮まで逃げかえった履中天皇は、もう一人の弟である水歯別命をけしかけ、スミノエノナカツを討伐しようとする。

水歯別命はスミノエノナカツの側近である隼人のソバカリを買収してスミノエノナカツの暗殺を教唆。

ソバカリは、スミノエノナカツがトイレに行っている隙を見計らって、矛でスミノエノナカツを刺殺する。

ソバカリも水歯別命に騙され、首をはねられて殺される。

水歯別命が第18代反正天皇。

【主な登場場面】
珍しく建国神話らしい逸話 - 「かまどの煙が見えないから3年間無税ね」の仁徳天皇
酔いつぶれて寝ていた御殿を放火された履中天皇 家臣に寝たまま担がれて逃走~
履中天皇「オマエも裏切るんじゃね?」、弟をけしかけ、反逆の弟を始末するの巻

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