石之日売命(いわのひめのみこと)
『古事記』に記載のある女性皇族。
祖父は第8代孝元天皇の孫建内宿禰、父はその子であるカツラギソツヒコ。
第16代仁徳天皇の皇后。
第17代履中天皇、スミノエノナカツ、第18代反正天皇、第19代允恭天皇をもうける。天皇家の系譜も参照。
名を記念して葛城部が定められた。
夫の仁徳天皇が吉備の美女と聞こえの高いクロヒメを召上げたので、早速プレッシャーをかけ、案の定クロヒメは恐れてすぐに実家に帰る。これを未練たらしい歌で見送った夫を許せず、クロヒメに船ではなく徒歩での帰郷を命じる使者を送る。
新嘗祭の支度をするため、御綱柏(みつなかしわ)を採りに、紀伊国に行っている間(現在の潮御崎神社(和歌山県・串本町))、仁徳天皇は異母弟のヤタノと浮気。この事実を難波で知って激怒、積み荷の御綱柏をすべて海に投げ捨て、宮殿に戻ることなく、船を駆って、そのまま山城へ家出。筒木の帰化人・奴理能美の家に入る。
これにたまげた仁徳天皇が、弁解の歌を舎人の鳥山に持たせて、イワノの元へ。
次いで仁徳天皇は丸邇の臣のクチコにもやはり歌を持たせて、イワノの元へ。
イワノはどうしてもクチコに会おうとせず、クチコは雨の中、衣服はびちょびちょ、地を這いずり回って懇願したために、泥でぐちょぐちょ。
そんな兄の姿を見かねたクチコの妹で、イワノのそばに仕えていた女官・クチヒメがイワノに助け舟を出す。事情を知ったイワノは態度を軟化。
奴理能美、クチコ、クチヒメが相談の結果、仁徳天皇にここまで来てもらうことに。珍しい昆虫がいるので見に来てください、という口実で。仁徳天皇も「見たい」と了承し、こうして前代未聞の皇后の家出騒動は終結。
性懲りもなく、今度はヤタノの実妹であるメドリを夫は所望したが、これ自体は、メドリが仁徳天皇を振り、同じ異母兄のハヤブサとデキて、さらに反逆、という展開に。仁徳天皇は山部大楯連に追討軍を率いさせ、二人を殺害。
山部大楯連がメドリの死骸から、腕輪をくすねて、それを自身の妻に与えた。宮中の集まりで、山部大楯連の妻がメドリの腕輪をしているのを見て、激怒。妻は遠ざけ、山部大楯連を呼びつけて、「お前がメドリの腕飾りを、まだその肌も温かい死体から剥ぎ取って、自分の妻に与えた」罪でこれを処刑。
姪っ子(兄弟の葦田宿禰の娘)のクロヒメが、自身の子である履中天皇の妃になった。
宮内庁によって、ヒシアゲ古墳(奈良県・奈良市)が「平城坂上陵」として治定されている。全国第23位の大きさの古墳(古墳ランキング)。
また、コナベ古墳(奈良県・奈良市)が「小奈辺陵墓参考地」とされ、被葬者候補に挙がっている。全国第33位の大きさの古墳。
【主な登場場面】
・皇后の嫉妬におびえて田舎に帰ってしまった愛人を追いかけていく仁徳天皇
・鬼の居ぬ間に何とやら 仁徳天皇、嫉妬深い皇后が旅行中に浮気三昧の日々
・皇后に浮気ばれて家出された仁徳天皇 嫁を追いかけるも、でも愛人も大事!
・ヨメ恐がりすぎて女に愛想つかれる仁徳天皇 それが反乱の引き金になろうとは…
【収録歌】
・イワノ、仁徳天皇が浮気したことに激怒して家出を決意した時の歌
・イワノ、仁徳天皇の浮気が原因で家出していた時の歌
【関連記事】
・高津宮 - 仁徳天皇の皇居跡、桜の名所も往古は梅に馴染み、古典落語の舞台としても有名
【イワノヒメを祀る神社】
・高部屋神社 - 糟谷住吉の大神「大住大明神」、中世には八幡、9月に「汐汲みの神事」
・高見神社 - 北九州市、神功皇后が創祀、明治の官営八幡製鐵所ゆかり「ものづくりの神」
・東高津宮 - 仁徳天皇の皇居跡ともされる平野社、元高津とも、7月に夏祭り
【関連キャラ】
・イワノ - 古代日本最強の姫は、史上初のツンデレ?
『古事記』に記載のある女性皇族。
祖父は第8代孝元天皇の孫建内宿禰、父はその子であるカツラギソツヒコ。
第16代仁徳天皇の皇后。
第17代履中天皇、スミノエノナカツ、第18代反正天皇、第19代允恭天皇をもうける。天皇家の系譜も参照。
名を記念して葛城部が定められた。
夫の仁徳天皇が吉備の美女と聞こえの高いクロヒメを召上げたので、早速プレッシャーをかけ、案の定クロヒメは恐れてすぐに実家に帰る。これを未練たらしい歌で見送った夫を許せず、クロヒメに船ではなく徒歩での帰郷を命じる使者を送る。
新嘗祭の支度をするため、御綱柏(みつなかしわ)を採りに、紀伊国に行っている間(現在の潮御崎神社(和歌山県・串本町))、仁徳天皇は異母弟のヤタノと浮気。この事実を難波で知って激怒、積み荷の御綱柏をすべて海に投げ捨て、宮殿に戻ることなく、船を駆って、そのまま山城へ家出。筒木の帰化人・奴理能美の家に入る。
これにたまげた仁徳天皇が、弁解の歌を舎人の鳥山に持たせて、イワノの元へ。
次いで仁徳天皇は丸邇の臣のクチコにもやはり歌を持たせて、イワノの元へ。
イワノはどうしてもクチコに会おうとせず、クチコは雨の中、衣服はびちょびちょ、地を這いずり回って懇願したために、泥でぐちょぐちょ。
そんな兄の姿を見かねたクチコの妹で、イワノのそばに仕えていた女官・クチヒメがイワノに助け舟を出す。事情を知ったイワノは態度を軟化。
奴理能美、クチコ、クチヒメが相談の結果、仁徳天皇にここまで来てもらうことに。珍しい昆虫がいるので見に来てください、という口実で。仁徳天皇も「見たい」と了承し、こうして前代未聞の皇后の家出騒動は終結。
性懲りもなく、今度はヤタノの実妹であるメドリを夫は所望したが、これ自体は、メドリが仁徳天皇を振り、同じ異母兄のハヤブサとデキて、さらに反逆、という展開に。仁徳天皇は山部大楯連に追討軍を率いさせ、二人を殺害。
山部大楯連がメドリの死骸から、腕輪をくすねて、それを自身の妻に与えた。宮中の集まりで、山部大楯連の妻がメドリの腕輪をしているのを見て、激怒。妻は遠ざけ、山部大楯連を呼びつけて、「お前がメドリの腕飾りを、まだその肌も温かい死体から剥ぎ取って、自分の妻に与えた」罪でこれを処刑。
姪っ子(兄弟の葦田宿禰の娘)のクロヒメが、自身の子である履中天皇の妃になった。
宮内庁によって、ヒシアゲ古墳(奈良県・奈良市)が「平城坂上陵」として治定されている。全国第23位の大きさの古墳(古墳ランキング)。
また、コナベ古墳(奈良県・奈良市)が「小奈辺陵墓参考地」とされ、被葬者候補に挙がっている。全国第33位の大きさの古墳。
【主な登場場面】
・皇后の嫉妬におびえて田舎に帰ってしまった愛人を追いかけていく仁徳天皇
・鬼の居ぬ間に何とやら 仁徳天皇、嫉妬深い皇后が旅行中に浮気三昧の日々
・皇后に浮気ばれて家出された仁徳天皇 嫁を追いかけるも、でも愛人も大事!
・ヨメ恐がりすぎて女に愛想つかれる仁徳天皇 それが反乱の引き金になろうとは…
【収録歌】
・イワノ、仁徳天皇が浮気したことに激怒して家出を決意した時の歌
・イワノ、仁徳天皇の浮気が原因で家出していた時の歌
【関連記事】
・高津宮 - 仁徳天皇の皇居跡、桜の名所も往古は梅に馴染み、古典落語の舞台としても有名
【イワノヒメを祀る神社】
・高部屋神社 - 糟谷住吉の大神「大住大明神」、中世には八幡、9月に「汐汲みの神事」
・高見神社 - 北九州市、神功皇后が創祀、明治の官営八幡製鐵所ゆかり「ものづくりの神」
・東高津宮 - 仁徳天皇の皇居跡ともされる平野社、元高津とも、7月に夏祭り
【関連キャラ】
・イワノ - 古代日本最強の姫は、史上初のツンデレ?
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