秋山之下氷壮夫(あきやまのしたひおとこ)

古事記の第15代応神天皇編に出てくる、新羅王子・天日矛の渡来にまつわる説話から続く、神の賭け事に関する話に出てくる神。

弟のハルヤマノカスミに、当時周辺地域で結婚したいNO.1女神であったにもかかわらず、誰にも靡かなかったイズシオトメについて、「オレも結婚したいけど、頷いてくんないんだよな~。オマエ、結婚できる?」と聞いたところ、弟のハルヤマノカスミは「余裕~」とかぬかしやがるので、「じゃあ、オマエが結婚できたら上下の衣服をあげるし、むちゃくちゃ酒を用意して、山海珍味をたくさん集めてご馳走するよっ」と言ったところ、どんな手を使ったのか、弟は本当にイシズオトメと結婚してしまった。

弟から「イシズオトメ、ゲットしたよ~」と言われたので、逆ギレ。約束を無言のうちに反故にしてしまう。

それが祟ってか、八年もの間、体は渇き萎れ、病に伏せってしまう。しょうがないので、弟に泣いて謝って、詫びを入れたので、元通りになった。

弟が結婚したいNO.1女神をゲットできたのも、約束を反故にしたら呪われたのも、母のせいだった。

【主な登場場面】
神の賭け事 美女ゲットした弟を嫉む兄が約束を反故、その時母親はどうする?