伊迦賀色許男命(いかがしこをのみこと)

『古事記』に記載のある男性。

第10代崇神天皇の頃、疫病が流行って、全人口全滅の危機に直面した際、崇神天皇が取った施策のうち、祟りの元凶であるオオモノヌシの子孫オオタタネコに三輪山でオオモノヌシを祀らせたほか、祭祀に使う皿を作り、天地の神々の社を定めさせたが、これを命じられたのがイカガシコオ。

『古事記』において、それ以上の詳細な説明はない。姉は、イカガシコメとされる。

【主な登場場面】
オオモノヌシに祟られて急いで慰霊する崇神天皇 そもそもオオモノヌシって…

【関連記事】
国津比古命神社 - 伊予国造が祖の饒速日尊を奉斎、10月に御輿を放る「風早の火事まつり」
櫛玉比売命神社(松山市) - 国津比古命神社の妃神、夫神より先に参拝する祓座大明神

【イカガシコオを祀る神社】
伊加奈志神社 - 物部氏一族が祖神を創祀、「総社明神」「惣社宮」と呼ばれた伊予国総社
伊加加志神社 - 蘇我・葛城・物部氏の祖である日命の姉弟を祀る式内社、消滅古墳も
石切剣箭神社 - 神武期に創祀、崇神期に整備、お百度参りや刀剣などが有名、東京分祀も
意賀美神社(枚方市) - 伊香色男の邸宅、明治期に須加社・日吉社を合祀、10月「ふとん太鼓」
須牟地曽根神社 - 曽禰、つまり物部の住道神か、勝手明神、金岡神社に合祀も復社

穂積神社(四日市市) - 17ヶ村の惣社、川島明神「団子の宮」、伊勢神宮御厨の地
猪名部神社(東員町) - 郡名の発祥、『続日本後紀』ゆかり、4月に奇祭・上げ馬神事
猪名部神社(大安町) - 天平年間の勧請、大正期に応仁年間勧請の八坂社を合祀
猪名部神社(藤原町) - 時の天皇に「自分は弟子」と言わしめた春澄善縄が住んだ地
矢田神社(京丹後市峰山町) - 今姫宮大明神と天女伝説、4人の垂仁妃、酒造・豊穣

矢田部神社 - 仁徳皇后の八田皇女が名代として矢田部を置いた物部ゆかりの地