日子国夫玖命(ひこくにぶくのみこと)

『古事記』に記載のある男性。

丸邇(わに)の臣の祖。

第10代崇神天皇の時、タケハニヤスが反乱を起こした際、オオビコが討伐軍を率いたが、その際の副将格。

反乱軍と相対した際、タケハニヤスに向かって、「そちらから矢を放ってみろ!」と挑発。タケハニヤスは矢を放ったものの当たらず。

次いでヒコクニブクが放った矢はタケハニヤスに命中、反逆者の殺害に成功する。

この結果、総帥を失った反乱軍は総崩れとなり、討伐軍が圧倒的優位のうちに鎮圧が進むことになる。

【主な登場場面】
四道将軍を派遣しようとして反乱に気付いた崇神天皇「伯父さん、討伐してちょ」

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