倭日子命(やまとひこのみこと)

『古事記』に記載のある男性皇族。

父は第10代崇神天皇、母はその皇后であるミマキヒメ。第六子。

同母兄姉に第11代垂仁天皇イザノマワカクニカタヒメチチツクヤマトヒメイカヒメがいる。

崇神天皇の御世において、初めて陵墓に人の垣を建てた。

日本書紀には陵名の記載があり、宮内庁により桝山古墳(奈良県・橿原市)が「身狭桃花鳥坂墓」として治定されている。日本書紀にはヤマトヒコ薨去の際、近習が墓の周辺に生き埋めにされたが、数日間も死なずに昼夜呻き続けた上、その死後には犬や鳥が腐肉を漁った、とされる。

古事記の「初めて陵墓に人の垣を建てた」と対応しているか。

似た名前にヤマトヒメ(倭比売命、やまとひめのみこと)がいる。ヤマトヒコの姪(兄・垂仁天皇の皇女)にあたる。伊勢の神宮(伊勢神宮)の創設者、斎宮の起源として知られる。

【主な登場場面】
オオモノヌシに祟られて急いで慰霊する崇神天皇 そもそもオオモノヌシって…