八俣遠呂智(やまたのおろち=ヤマタノオロチ)縦480px
【キャラ設定】毎年女子を生贄に求める極悪大蛇かもしれませんが、実際の登場ではスサノヲの策に見事にはまってしまう少しお間抜けな面もあるのかな、と推測してみました。ただ、荒々しさは外せない要素ですので、少し可愛らしさも付けつつ、凶暴さを表現。

八俣遠呂智(やまたのおろち=ヤマタノオロチ)縦500px■八俣遠呂智(やまたのおろち=ヤマタノオロチ)

高志之八俣遠呂知と言われ、高志は、現在の北陸地方に該当すると考えられる。

日本神話の中でもっとも有名な説話に登場する動物神。

真っ赤な目をして、体が一つに頭が八つ、尾が八つあり、体にはコケだの檜、杉などがびっしりと生えており、その長さは谷八つ峰八つ、その腹はいつも血でただれている、と非常にリアルに描写されているのも特徴。

毎年恒例の生贄を求めてやってくると、なぜか八つの門の中に、うまそうな酒が桶になみなみと注がれていたので、ついつい、ぐいぐいやっていたら酔っぱらっちゃって。

そこに、変なヤツがやって来て、剣で滅多斬りされてしまった。幸い泥酔していたので、痛みはあまり感じなかったようだが、血が後から後から流れて辺り一帯真っ赤っか。

それに尻尾の一つに隠し持っていた秘蔵の剣もソイツに見つかって、没収させられてしまった。。

まあ、毎年若い生贄を美味しく頂いていたツケといやあ、それまでだけど、神様が横暴なのは古今東西どこでもいっしょ。ここまで完膚なきまでやられちゃうと、ぼく、泣いちゃう。

とまあ、それはともかく、高天原を追放されたスサノヲが、出雲に降り立ち、そこを基盤としつつ、勢力拡大を図っていく中で、最初で最も重要な戦いが反映されたような話であって、今年の生贄候補だったクシナダちゃんは、しっかりスサノヲのものになり、そうして着実に地盤を固めたスサノヲの後裔に、オオクニヌシが出てくるわけです。

【関連キャラ】
スサノヲ - 荒ぶる神からちょいワル親父への転身
クシナダ - 元祖やまとなでしこのほっこり娘
アシナヅチ・テナヅチ - ヤマタノオロチの脅威におびえて 

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八岐大蛇退治図 - 鬼神の如しスサノヲ、凶暴なヤマタノオロチを切り刻む
組上絵 八岐大蛇退治 - 江戸期のペーパークラフト、庶民に人気のヤマタノオロチ退治
八岐大蛇図 - ヤマタノオロチ退治、すべての要素を一枚に表現して醸し出す臨場感がスゴイ

【古事記・四コマ劇場】
スサノヲ君の冒険:6.初恋編
スサノヲ君の冒険:7.激闘編

【一言切り取り】
ヤマタノオロチ「今年もイイ女子おるかの~ ヒヒッ」
ヤマタノオロチ「ううう、ヒック、酔っぱら~」
ヤマタノオロチ「そっ、その剣は…」

【古事記の神・人辞典】
ヤマタノオロチ

【関連カテゴリ】
3.アマテラスとスサノヲ

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