火須勢理命(ほすせりのみこと=ホスセリノミコト)

『古事記』に記載のある男神。

天孫ニニギサクヤの三人の中の第二子。兄に海幸彦が、弟に山幸彦がいる。

サクヤの火中出産において、火が盛んに燃え立つ時に生まれた。

古事記では名前だけしか伝わらない。

【主な登場場面】
ニニギの嫁取り いきなり妻のお腹の子を他の男のものでは?と疑う

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【ホスセリノミコトを祀る神社】
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