【キャラ設定】武、文、政治の万能選手であり、その才能をひけらかすことはなくとも、相当の自信家ではありそうで、天の神の御子の家系を補佐するにあたっても、少し斜に構える程度の、少し憎たらしい感じを出してみました。
■大久米命(おおくめのみこと=オオクメ)
天孫ニニギによる降臨の際、大伴氏の祖神とされるアメノオシヒノミコトと共に武装してニニギの先導をしたアマツクメノミコトの子孫と思われる。その後の久米氏、あるいは来目氏につながっていくと思われる。
初代神武天皇の片腕。
東遷では、一貫して物語の主役を張っているような感じで、本来主役となるべき神武天皇の影が薄くなるくらい、同胞の久米人とともに、目立っている。
途中までは、アメノオシヒノミコトの子孫と思われる道臣命(みちのおみのみこと)ともコンビを組んで登場していたが、じきにそれもなくなる。
久米歌が多数収録されており、それらの歌とともに物語が進展していくところに、そのような印象を受けるのかもしれない。歌は基本的に国津神のもので、天孫の家系はどうしても苦手、というイメージが古事記全体に強いことも関係しているかもしれない。
しかし、その歌から伺えるイメージは、少しがさつで、凶暴。天津神の子孫の神武天皇としては、「もう少し上品にしようぜ!」と言いたくなるような雰囲気が感じられます。
どちらにしろ、東遷における武と、久米歌に代表される歌の達人的な人であり集団と思われる。
一方で、東遷完了後、神武天皇が改めての嫁取りにおいて、大久米命と相談し、美女イスケヨリを紹介され、イスケヨリとの出会いをセッティングしてもらっている。
武一辺倒ではなく、男女の機微はもちろん、当時の結婚がおそらく部族間同士の同盟関係締結という政治色を多分に持っていたと思われることから、政治力の大きさ、調整のうまさなども感じさせる。
ただし、神武天皇のためにイスケヨリのもとに赴き、その意向を聞いた時の、イスケヨリとのやり取りは、当時の風習なのか、今の感覚からは少し理解できないような、不可解さが残っている。
想像をたくましくすれば、イスケヨリはもともと大久米命とデキていた、それを政治的に判断して、大久米命がイスケヨリに神武天皇のもとに行けと命じた、その示唆だった、のかもしれない、などと考えてみる。
どちらにしろ、神武天皇の東遷とその後のイスケヨリの立后など地盤固めの主役がこの人、大久米命です。
【関連キャラ】
・神武天皇 - 初代は血筋が良い、おっとり貴公子?
・イスケヨリ - 神武皇后、スカトロ的出生譚の美女
【関連記事】
・中央進出の神武天皇が改めて嫁取り、絶世の美女の出生譚はまさかのスカトロ?
・敵を歓待して騙し討ち、実兄殺されたリベンジも果たして東遷コンプリの神武天皇
・橿原神宮 - 広大で荘厳、古事記での神武天皇に関する説話に思いをはせながら
・大久米命 - 縄文土器と弥生土器が描かれる、神武天皇側近の作品の意味は?
【一言切り取り】
・大久米命「ちっ、次から次へと…」
・大久米命「がんがんイケや、がんがんっ」
・大久米命「どの娘がイイの?」
【収録歌】
・大久米命、目の入墨に関するイスケヨリの問いかけに答えた歌
・大久米命、神武天皇の再度の嫁取りで、天皇に呼びかける歌
・久米人、神武東遷で伊勢の神風をめぐる気勢を上げる歌
【古事記の神・人辞典】
・大久米命
【関連カテゴリ】
・8.神武天皇
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・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引
■大久米命(おおくめのみこと=オオクメ)
天孫ニニギによる降臨の際、大伴氏の祖神とされるアメノオシヒノミコトと共に武装してニニギの先導をしたアマツクメノミコトの子孫と思われる。その後の久米氏、あるいは来目氏につながっていくと思われる。
初代神武天皇の片腕。
東遷では、一貫して物語の主役を張っているような感じで、本来主役となるべき神武天皇の影が薄くなるくらい、同胞の久米人とともに、目立っている。
途中までは、アメノオシヒノミコトの子孫と思われる道臣命(みちのおみのみこと)ともコンビを組んで登場していたが、じきにそれもなくなる。
久米歌が多数収録されており、それらの歌とともに物語が進展していくところに、そのような印象を受けるのかもしれない。歌は基本的に国津神のもので、天孫の家系はどうしても苦手、というイメージが古事記全体に強いことも関係しているかもしれない。
しかし、その歌から伺えるイメージは、少しがさつで、凶暴。天津神の子孫の神武天皇としては、「もう少し上品にしようぜ!」と言いたくなるような雰囲気が感じられます。
どちらにしろ、東遷における武と、久米歌に代表される歌の達人的な人であり集団と思われる。
一方で、東遷完了後、神武天皇が改めての嫁取りにおいて、大久米命と相談し、美女イスケヨリを紹介され、イスケヨリとの出会いをセッティングしてもらっている。
武一辺倒ではなく、男女の機微はもちろん、当時の結婚がおそらく部族間同士の同盟関係締結という政治色を多分に持っていたと思われることから、政治力の大きさ、調整のうまさなども感じさせる。
ただし、神武天皇のためにイスケヨリのもとに赴き、その意向を聞いた時の、イスケヨリとのやり取りは、当時の風習なのか、今の感覚からは少し理解できないような、不可解さが残っている。
想像をたくましくすれば、イスケヨリはもともと大久米命とデキていた、それを政治的に判断して、大久米命がイスケヨリに神武天皇のもとに行けと命じた、その示唆だった、のかもしれない、などと考えてみる。
どちらにしろ、神武天皇の東遷とその後のイスケヨリの立后など地盤固めの主役がこの人、大久米命です。
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・イスケヨリ - 神武皇后、スカトロ的出生譚の美女
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【一言切り取り】
・大久米命「ちっ、次から次へと…」
・大久米命「がんがんイケや、がんがんっ」
・大久米命「どの娘がイイの?」
【収録歌】
・大久米命、目の入墨に関するイスケヨリの問いかけに答えた歌
・大久米命、神武天皇の再度の嫁取りで、天皇に呼びかける歌
・久米人、神武東遷で伊勢の神風をめぐる気勢を上げる歌
【古事記の神・人辞典】
・大久米命
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