天迦久神(あめのかくのかみ)

『古事記』に記載のある神。おそらく動物神。

アメノホヒアメノワカヒコと、高天原による葦原中国平定(国譲り)で葦原の中つ国に派遣された神々がことごとく失敗した後、アマテラスらが再度相談し、オモイカネが提案した、アメノオハバリノカミ(十拳剣)の出馬を請うため、アメノオハバリノカミのもとに派遣された神。

それ以前までに、天の安河の川上に住んでいたアメノオハバリノカミは天の安河をせき止め、道を塞いでいて、アメノオハバリノカミのところにたどり着くのさえ困難と思われていた。オモイカネは、「アメノカクノカミであれば行ける」と請け負っている。

アメノカクノカミは鹿の神とされ、身軽に道なき道を行けたと思われる。

アメノカクノカミがアメノオハバリノカミに意向を問いただすと、出馬には前向きに回答したものの、実際に派遣するのであれば、自分の息子であるタケミカヅチが良いと推薦。その通り物語は進んでいく。

【主な登場場面】
強いぞ最終兵器・改“タケミカヅチ” オオクニヌシ軍を木っ端みじんに

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