阿須波神(あすはのかみ)

『古事記』に登場する神。

屋敷の神。オオトシノカミアメノチカルミヅヒメの子。

なお、『延喜式』巻9・10神名帳 宮中京中 宮中坐神 神祇官西院坐御巫等祭神「座摩巫祭神五座(大社、月次新嘗)」の1柱に神名が見える。

オオトシノカミとアメノチカルミヅヒメの子
オキツヒコノカミ
オキツヒメ
オオヤマクヒノカミ
ニハツヒノカミ
・アスハノカミ
ハヒキノカミ
カグヤマトミノカミ
ハヤマトノカミ
ニハタカツヒノカミ
オオツチノカミ

【主な登場場面】
オオクニヌシの国造りに関わっていた神々? 穀物増産、海外とのつながり

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【アスハノカミを祀る神社】
座摩巫祭神五座 いわゆる座摩神 - 井戸の神を含む天皇の宮殿の守護神
鹿島神宮 - 春日大社への勧請も行う、タケミカヅチを祀る総本社は鹿ゆかりの元祖
坐摩神社 - 「いかすり」、上方落語寄席発祥、陶器神社でも有名な摂津国一宮
積川神社 - 和泉国四宮、熊野古道に遥拝所がある勅願社で、白河上皇の扁額も
足羽神社 - 継体天皇が越前滞在時に座摩神を奉斎した社、式内6社を合祀、式内1社が境内社

阿多由太神社 - 室町時代の本殿が重文、平安期の神像も伝わる、飛騨国式内八社の一つ
大将軍神社(由布市) - 殿様の馬を元気回復した牛馬の神、大将軍市は大分郡市の三大市
坐摩神社(大東市) - 江戸期の深野新田開発で本社を勧請、10月に3台のだんじり
浪速神社 - 元禄期に移住してきた人たちが坐摩神社を勧請、7月布団太鼓の巡行
足次山神社 - 東遷で吉備逗留時に神武天皇が創祀とも、10月例祭、4月郷社祭り

足次神社 - 江戸初期に足次山神社を勧請か、磐座や結界など祭祀古さ示すものも
須波神社 - もとは諏訪社、明治期に上賀茂神社の第七摂社指定で改称

【主な御神徳(ご利益)】
旅行・交通安全