木梨軽皇子(きなしのかるのみこ=カルミコ)縦480px
【キャラ設定】いわば日本最古の歌人と言ってもよいぐらい、歌を残していますし、それらの歌のすべてが最愛の同母妹カルノに関することか、カルノに向けた歌。その意味では“愛”の人なのかもしれませんが、どうにもKYかつ天然さというイメージが付きまといます。

木梨軽皇子(きなしのかるのみこ=カルミコ)縦500px■木梨軽皇子(きなしのかるのみこ=カルミコ)

第十九代允恭天皇の第一皇子で、皇太子(後廃される)。母は允恭天皇の皇后である忍坂大中姫(おしさかのおおなかつひめ)。

古事記最大の悲哀物語とされる、カルノとの同母兄妹近親相姦の主人公。

カルノ以外で、同母弟として、それぞれ後の安康天皇雄略天皇がいる。

允恭天皇が崩御され、皇太子だったカルミコが即位する予定だったが、どうにもカルノとエッチしたくてしょうがなく、さすがに同母妹との合体に逡巡したものの、結局は想いを遂げる。

あまりにエッチが良かったか気持ちよかったか、思いを遂げた嬉しさか、「もうどうにでもなれ~」と歌うが、その歌通り、禁断の近親相姦の噂が広まり、人心を喪失。弟の穴穂皇子(あなほのみこ、後の安康天皇)に逮捕される。

逮捕後、「カルノよ~、あまり泣くな。泣いちゃうと、俺たちの関係がばれちゃうぜ~」という、関係がバレたから逮捕されているにもかかわらずの、KY的な歌を詠む天然さ。

結局皇太子を廃され、伊予湯(現在の愛媛県、道後温泉)への配流が決定。このあたり、カルミコがカルノに送る歌や、カルノがカルミコを案じる歌などで物語は進んでいく。

しばらくして、カルノ、辛抱たまらず、カルミコを追いかけて単身伊予まで行く。伊予で再会した二人。十分チョメチョメも楽しんだことかと思いますが、将来を悲観してか、心中します。

この物語にしか登場してこないカルミコ。しかし、収録歌では古事記でも上位に入る歌数を残しており、古事記後半で圧倒的な存在感を放っています。同母兄妹愛に殉じた、少しKYかつ天然な、でも激情溢れる皇子だったのでしょう。

【関連キャラ】
カルノ - 日本古代史上NO.1美女は積極的行動派
安康天皇 - 近親相姦を糾弾して皇位に就くも暗殺される

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【一言切り取り】
カルミコ「うおっ、最高っ!」
カルミコ「泣くなっ、バレちゃうぜっ」
カルミコ「浮気すっなよ、手だすなっ!」

【収録歌】
カルミコ、同母妹カルノとの禁断の情事、一線を踏み越え喜び爆発の歌
カルミコ、討伐された後に同母妹カルノに向けて放たれたKY的な歌
カルミコ、愛しの同母妹カルノと心中する前に詠んだ愛の歌

【古事記の神・人辞典】
カルミコ

【関連カテゴリ】
16.允恭天皇

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