【キャラ設定】皇后とその兄に裏切られる少し悲しい御仁ですが、皇子ホムチワケの説話はともかく、どうにも救われない姫マトノちゃんを誕生させた張本人なので、少し険のある感じを出してみました。
■伊久米伊理毘古伊佐知命(いくめいりびこいさちのみこと)
イクメイリビコイサチ。第十一代天皇。オオモノヌシの祟りにおびえた崇神天皇の第三皇子(天皇家の系譜)。
古事記においては、1.皇后サオをNTRされたサオビコの反逆、2.サオの忘れ形見ホムチワケの説話、3.マトノをブサイクと言って傷心させる話、4.常世の国に橘を求めさせる話の四つが収録されている。
皇后サオが兄サオビコに「天皇とオレ、どっちが好き」と言われて思わず「お兄様」と答えてしまったために、サオビコにより依頼された垂仁天皇暗殺を試みるも果たせず。事情を知った垂仁天皇が激怒してサオビコに討伐軍を差し向け、館を囲むと、サオは兄を慕って兄の籠城先に入り、結局兄と殉じる。
最愛の皇后サオに裏切られた形になったものの、垂仁天皇はサオの忘れ形見ホムチワケ(サオとサオビコの子の可能性もあり)を養育するが、この皇子が喋らないので何とか奮闘。結局オオクニヌシの祟りと分かって、ホムチワケは出雲にお参り。そこでしゃべるようになるが、謎の「覗くな」パターンと逃走劇を繰り広げる。
皇后サオを失ってしまったので、再度の嫁取りで、四姉妹を一度に娶ったが、そのうちの二人がブサイクちゃんだったので、実家に帰す。先祖の天孫ニニギと同じことをやってしまう。。ブサイクちゃん二人のうち、一人がマトノで、姉妹と比べられてブサイクと言われたことにマトノ傷心。自殺を図るが死にきれず、しかしその後事故死。
多遅麻毛理(たじまもり=タジマモリ)を常世の国に遣わして、時じくの香の木の実を求めさせました。タジマモリが任務を完了して帰ってくると、垂仁天皇はすでに崩御されており、タジマモリは御陵の前で慟哭、その後亡くなります。つまり殉死? ただし、史実では垂仁天皇の頃、殉死の風習が禁止されるような動きがある。
NTRされた天皇、暗殺されかけた天皇、女性をブサイクちゃんと言って気づつけてしまった天皇。古事記になくてはならない天皇の一人に間違いありません。
ちなみに、この後、古事記に登場してくる英雄の一人ヤマトタケルを助けることになる、ヤマトタケルの叔母ヤマトヒメは、この垂仁天皇の皇女の一人。マトノの姉でサオ亡き後に垂仁皇后となる比婆須比売命(ひばすひめのみこと)の子。ヤマトタケルの父である景行天皇も垂仁天皇の皇子の一人。
【関連キャラ】
・サオ - 垂仁皇后、義兄にNTRされて激怒する天皇
・サオビコ - 妹に天皇暗殺を教唆、兄妹愛に殉ずる
・ホムチワケ - 父は誰?しゃべらない皇子のイミフ顛末
・マトノ - 垂仁天皇にブサイクと言われ自殺未遂
・景行天皇 - 息子ヤマトタケルを恐れるも、子だくさん
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
・崇神天皇 - 祟りを祀るの天皇、領土拡張も順調に進展
【関連記事】
・義兄に皇后を寝取られた垂仁天皇、反逆され討伐するも子どもは「育てます!」
・4人姉妹まとめて嫁取りの垂仁天皇「ブサイク2人、実家に帰って」で傷つく女心
・垂仁天皇陵 - 極めて特徴的な説話を有する天皇とその臣下の出自に思い馳せ
・相撲神社 - 聖地「カタヤケシ」で2000年前の垂仁天皇の御世の息吹を感じる
・【古事記紀行2014】(6)古事記逸話通りの配置、タジマモリの墓が寄り添う垂仁天皇陵
【一言切り取り】
・垂仁天皇「あっぶねっ、ヤバかった~」
・垂仁天皇「オレの子じゃねーのかな…」
・垂仁天皇「うーん、ブサイクはいらんっ」
【古事記の神・人辞典】
・垂仁天皇 - 皇居情報、陵墓は全国第20位の大きさの宝来山古墳(古墳ランキング)
【関連カテゴリ】
・10.垂仁天皇
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・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引

イクメイリビコイサチ。第十一代天皇。オオモノヌシの祟りにおびえた崇神天皇の第三皇子(天皇家の系譜)。
古事記においては、1.皇后サオをNTRされたサオビコの反逆、2.サオの忘れ形見ホムチワケの説話、3.マトノをブサイクと言って傷心させる話、4.常世の国に橘を求めさせる話の四つが収録されている。
皇后サオが兄サオビコに「天皇とオレ、どっちが好き」と言われて思わず「お兄様」と答えてしまったために、サオビコにより依頼された垂仁天皇暗殺を試みるも果たせず。事情を知った垂仁天皇が激怒してサオビコに討伐軍を差し向け、館を囲むと、サオは兄を慕って兄の籠城先に入り、結局兄と殉じる。
最愛の皇后サオに裏切られた形になったものの、垂仁天皇はサオの忘れ形見ホムチワケ(サオとサオビコの子の可能性もあり)を養育するが、この皇子が喋らないので何とか奮闘。結局オオクニヌシの祟りと分かって、ホムチワケは出雲にお参り。そこでしゃべるようになるが、謎の「覗くな」パターンと逃走劇を繰り広げる。
皇后サオを失ってしまったので、再度の嫁取りで、四姉妹を一度に娶ったが、そのうちの二人がブサイクちゃんだったので、実家に帰す。先祖の天孫ニニギと同じことをやってしまう。。ブサイクちゃん二人のうち、一人がマトノで、姉妹と比べられてブサイクと言われたことにマトノ傷心。自殺を図るが死にきれず、しかしその後事故死。
多遅麻毛理(たじまもり=タジマモリ)を常世の国に遣わして、時じくの香の木の実を求めさせました。タジマモリが任務を完了して帰ってくると、垂仁天皇はすでに崩御されており、タジマモリは御陵の前で慟哭、その後亡くなります。つまり殉死? ただし、史実では垂仁天皇の頃、殉死の風習が禁止されるような動きがある。
NTRされた天皇、暗殺されかけた天皇、女性をブサイクちゃんと言って気づつけてしまった天皇。古事記になくてはならない天皇の一人に間違いありません。
ちなみに、この後、古事記に登場してくる英雄の一人ヤマトタケルを助けることになる、ヤマトタケルの叔母ヤマトヒメは、この垂仁天皇の皇女の一人。マトノの姉でサオ亡き後に垂仁皇后となる比婆須比売命(ひばすひめのみこと)の子。ヤマトタケルの父である景行天皇も垂仁天皇の皇子の一人。
【関連キャラ】
・サオ - 垂仁皇后、義兄にNTRされて激怒する天皇
・サオビコ - 妹に天皇暗殺を教唆、兄妹愛に殉ずる
・ホムチワケ - 父は誰?しゃべらない皇子のイミフ顛末
・マトノ - 垂仁天皇にブサイクと言われ自殺未遂
・景行天皇 - 息子ヤマトタケルを恐れるも、子だくさん
・ヤマトヒメ - 慈愛溢れるヤマトタケルの叔母は初代斎宮
・崇神天皇 - 祟りを祀るの天皇、領土拡張も順調に進展
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【一言切り取り】
・垂仁天皇「あっぶねっ、ヤバかった~」
・垂仁天皇「オレの子じゃねーのかな…」
・垂仁天皇「うーん、ブサイクはいらんっ」
【古事記の神・人辞典】
・垂仁天皇 - 皇居情報、陵墓は全国第20位の大きさの宝来山古墳(古墳ランキング)
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