因幡の白兎を経て、オオクニヌシと結婚宣言をしたヤガミ。これを逆恨みしたのがオオクニヌシの兄弟たちとされるヤソガミで、ヤソガミはオオクニヌシを何度か殺す。

ヤソガミの迫害に耐えかねたオオクニヌシは、自身の先祖であるスサノヲに相談しに黄泉の国に行く。黄泉の国に行ったオオクニヌシは、スサノヲの娘であるスセリと両想い一目惚れ、ソッコー結婚。

黄泉の国でもスサノヲにも愛娘スセリをNTRされたとしていびられ続けたオオクニヌシだが、逆襲に転じ、スセリとともに現世に戻る。ヤソガミにはリベンジを果たしたが、ここでヤガミとスセリが鉢合わせする。

ヤガミはスセリが正妻であること、嫉妬深いことから恐れて、オオクニヌシとの子であるこのコノマタノカミを木の俣に刺し挟んで実家に帰ってしまった。神名の由来がここにある。

『古事記』では性別不詳であるが、祭神としている各神社の社伝では、オオクニヌシの長男としている例が多い。『古事記』においては、オオクニヌシの長男はコトシロヌシ。

御井神社（島根県・出雲市）の主祭神である。

【主な登場場面】
・兄ちゃんたちに復讐コンプリ！　オオクニヌシが美女に囲まれウハウハし始める

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【コノマタノカミを祀る神社】
・御井神社（出雲市） - 安産の神、八上姫命の子、日本最古の三つの井戸と座摩神
・気多若宮神社 - 4月の古川祭が有名な、飛騨高山藩金森氏の崇敬を受けた「杉本さま」
・高座結御子神社 - 秀吉ゆかり、熱田神宮「御子神」で「高座さま」と親しまれる子育ての神
・御湯神社 - 鳥取岩美町、廃寺弥勒寺の近く、岩井温泉の守護神で麒麟獅子舞が伝わる
・大井神社（亀岡市） - 鯉の伝承と禁忌、丹波の語源「丹の池」、平安期以来の競馬と立花

・於神社（広陵町） - 以前は南に於古墳という前方後円墳、讃岐国苅田郡にも同名の式内社
・讃岐神社（広陵町） - 大和の讃岐、『古事記』にもあるかぐや姫、『竹取物語』ゆかりの社
・二十五柱神社（松阪市） - 明治に式内含む25社合祀、定説以外の式内も、論社も多数
・子檀嶺神社（青木村） - 子檀嶺山（子檀嶺岳）、胡麻の禁忌、近世には諏訪大明神
・和田八幡宮（浜田市） - 鎌倉期の勧請、境内に式内論社、『天然コケッコー』

・大井神社（鈴鹿市） - 牛頭天王社・若宮八幡社と呼ばれた式内論社、21枚の棟札
・御井神社（豊岡市） - 比遅井に奉斎された水田のための井戸の神、近世は天満宮
・御井神社（各務原市） - もとは三井山山頂、現在は奥宮、市内の水源地に龍神を祀る
・御井神社（養老町） - 鋳物師の地、旧地には枯れない井戸、春日神社と同一境内
・御井神社（宇陀市） - 食井・気比明神とも、鎌倉中期の再建記録、10月神輿渡御

・石井神社（出雲崎町） - 大国主命の佐渡平定、6月に江戸前期からの出雲崎大祭

【主な御神徳（ご利益）】
井戸・水、安産・子育て