火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ)(ホオリ))縦480px
【キャラ設定】前半の、海幸彦にいじめられるところではセリフも多いが、トヨタマ・ワタツミの親子が登場する竜宮城編以降はトヨタマ・ワタツミが濃いキャラのせいか、ほとんど存在感が無くなる。天孫の血筋なのだが。。

火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ)(ホオリ))縦500px■火遠理命(ほおりのみこと=山幸彦(やまさちひこ))

天孫ニニギサクヤの子。ホオリ。実兄に火照命(ほでりのみこと=海幸彦(うみさちひこ))と火須勢理命(ほすせりのみこと=ホスセリノミコト)がいる。

ホスセリノミコトは神話での活動記述がない。山幸彦がヤマト、海幸彦が隼人を象徴し、ヤマトが隼人を屈服させる説話として、竜宮城譚交えて物語が進む。

名前の通り、海で漁をしていた海幸彦と、山で猟をしていた山幸彦。ある日、山幸彦がたまには海で漁をしてみたいと思い、兄の海幸彦に道具の交換を持ちかけた。

兄はソッコー拒否。それでもあきらめきれない山幸彦は、何度も頼んで、やっと道具を交換してもらえる。それで海で漁をしたら、その道具を失くしてしまう。

山幸彦は海幸彦に謝罪し、失くしてしまった道具の補てんを様々おこなうが、許されず、海幸彦は強硬に失くした道具そのものの返還を求める。

困った山幸彦が海辺で悩んでいると、通りすがりの神から竜宮城に行ってみたらよいよとアドバイスをもらい、その行き方も教わり、その通り行ってみたら竜宮城に到着。

竜宮城の姫・トヨタマに一目惚れされ、トヨタマの父・ワタツミも歓迎、山幸彦はトヨタマと結婚し、竜宮城で合体したり、幸せに暮らしましたとさ。

三年後、竜宮城に来た理由をふと思い出した山幸彦が大きなため息を吐いたのをきっかけに、トヨタマが心配し、ワタツミがその理由を聞き、相談に乗る。

ワタツミは山幸彦のために様々なひみつ道具や施策を伝授、一番足が速いサメに山幸彦を陸まで送り届ける。その後の戦いで、山幸彦、海幸彦に圧勝~

海幸彦を屈服させた山幸彦の元へ、トヨタマが「デキちゃったから、陸で産むわっ」と言ってやって来た。「でも、産んでいる時は覗かないでね」。

まあ、お約束通り覗いてみると、トヨタマはワニの姿をして、一生懸命力んでいる最中でした。恐くなった山幸彦は逃走~

無事出産を終えたトヨタマだが、山幸彦に覗かれたことを恥じて、子どもを置いて、竜宮城への道を塞ぎ、竜宮城へ戻る。しかし山幸彦を忘れられないトヨタマは山幸彦に歌を送り、山幸彦も返歌、二人は愛を確認する。

山幸彦は高千穂に580年いた、とされます。これは寿命を示すとも考えられ、父ニニギにかけられたオオヤマツミの呪詛が発動したとも言えます。

その山幸彦とトヨタマの子がウガヤフキアエズ。このウガヤフキアエズが養母で、母トヨタマの妹であるタマヨリと結婚(甥っ子と叔母の結婚)してもうけるのが初代天皇・神武天皇(天皇家の系譜)。

【関連キャラ】
海幸彦 - 弟と竜宮城勢力に、屈服させられる隼人
トヨタマ - 竜宮城の姫、神武の祖母はワニだった
ワタツミ - 竜宮城の王で山幸彦のドラえもん的存在
ニニギ - ご存知天孫は、女心を傷つける女泣かせ?
サクヤ - 天孫ニニギにお腹の子を疑われる姫
タマヨリ - 神武の母 祖母はワニだったが、母は?
神武天皇 - 初代は血筋が良い、おっとり貴公子?

【関連記事】
浦島太郎の原型 - 海幸彦と山幸彦の物語始まる 隼人にいじめられるヤマト?
竜宮城の嫁が陸に上がって出産、その時、夫は? 山幸彦、父になる

宮崎発の子どもダンス映画が完成、2015年公開へ - 山幸彦と海幸彦の説話をアレンジ
「川越八幡宮で古事記を学ぼうコン」という寺社好き男女の婚活企画、2014年12月開催
釣針 - 山幸彦が兄から借りて失くしてしまい、竜宮城に行くきっかけとなったもの
『日本神話シリーズ』海幸山幸 - まさに海幸彦が隼人舞を演じるがごとくの溺れざま
八重の潮路 - 山幸彦とワニの休憩中? いや、山幸彦とトヨタマの再会では?

【一言切り取り】
山幸彦「はあー、困ったね、どうにも…」
山幸彦「おっと、イイ女っ」
山幸彦「うおっと、ワニかよ…」

【収録歌】
山幸彦、正体見て逃走したが、トヨタマへの変わらぬ愛を伝える歌

【古事記の神・人辞典】
山幸彦 - 皇居や陵墓の情報も

【関連カテゴリ】
7.海幸彦と山幸彦

【外部ページ】
山幸彦 - Twitter
山幸彦 - Pixiv
山幸彦 - Facebook

ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引