鳴雷(なるいかづち)

『古事記』に記載のある神。

死後、黄泉の国に行ったイザナミが黄泉の国のものを食べて、黄泉の国の住人になった時、体の各部位に八つの雷神(八雷神)を宿した際、イザナミの左足にあった神。

カグツチを生んだ際、女陰を負傷したイザナミがその傷がもとで亡くなり、葬ったものの、やはり寂しかったので黄泉の国に行きイザナミを呼び戻そうとしたイザナギ。戸越に、「やり直そう」と話すものの、イザナミは「覗くな」と言い置いて、黄泉の国の神様と相談。

その際、イザナギが覗いてイザナミの姿を見た時に目撃された神である。イザナミに命じられて、逃げるイザナギの追手となった。

黄泉の国でイザナミの体に宿った八雷神

オオイカヅチ - 頭
ホノイカヅチ - 胸
クロイカヅチ - 腹
サクイカヅチ - 女陰
ワカイカヅチ - 左手
ツチイカヅチ - 右手
・ナルイカヅチ - 左足
フスイカヅチ - 右足

【主な登場場面】
黄泉の国での運命の再会も、ソッコー離婚! 毎日人間殺すと呪う妻に、夫は…

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