鳥之石楠船神(とりのいはくすぶねのかみ)

『古事記』に記載のある神。

イザナギイザナミによる国産み、島産みが終わった後、神産みの十五番目に生まれた神。

別名は天鳥船(あめのとりふね=アメノトリフネ)。アメノトリフネとして、葦原中国平定(国譲り)の段において、タケミカヅチとともに葦原の中つ国に下り、出雲の伊耶佐(いざさ)という小浜に降り立ち、オオクニヌシ陣営と対峙する。

神産みで生まれた神々
オオコトオシヲノカミ
イハツチビコノカミ
イハスヒメノカミ
オオトヒワケノカミ
アメノフキオノカミ
オオヤビコノカミ
カザモツワケノオシヲノカミ
オオワタツミ
ハヤアキツヒコノカミ - ハヤアキツヒメノカミと結婚し、八柱の子をもうける
ハヤアキツヒメノカミ - ハヤアキツヒコノカミと結婚し、八柱の子をもうける
シナツヒコノカミ
ククノチノカミ
オオヤマツミ - カヤノヒメノカミと結婚し、八柱の子をもうける
カヤノヒメノカミ - オオヤマツミと結婚し、八柱の子をもうける
・トリノイハクスブネノカミ
ヒノカグツチノカミ

 【主な登場場面】
イザナギとイザナミの神産み 何も女神のそんなもんから生まれなくても… 
強いぞ最終兵器・改“タケミカヅチ” オオクニヌシ軍を木っ端みじんに

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神と人を結ぶ「神様の結うとおり」という通りに35柱の神々モニュメント設置 - 兵庫県・淡路島

【トリノイハクスブネノカミを祀る神社】
息栖神社 - 香取・鹿島とともに東国三社、謎のトライアングル、武神の道案内の神
神崎神社(神崎町) - 水戸黄門ゆかりのナンジャモンジャの木、香取神宮と縁深い古社
香取神社(葛飾区亀有) - 国譲り神話の御祭神、『こち亀』ゆかりの創建750年の古社
船玉神社(大阪市) - 住吉大社の境内摂社ながら式内社で独自の信仰を集める船舶の神
石船神社(城里町) - 巨大な磐座群、御神体は「兜石」、梅・藤・紅葉の名所

隅田川神社 - 水神の森「浮島の宮」、源頼朝が創建したとも、狛犬ではなく石亀が安置
宇伎須神社 - 坂上田村麻呂が創祀した浮州明神、大崎合戦で被災、色麻古社三社の一社
辰水神社 - 「ジャンボ干支」美里龍神太鼓が有名、式内・船山神社などを合祀
三先天満宮 - 江戸後期に開発成功祈願で創祀、7月に夏祭り、牛の形をした霊石
金刀比羅・大鷲神社 - 明治期勧請の横浜吉原のお酉様、11月酉の市、桂歌丸ゆかり

巨椋神社 - 巨椋池のほとりで巨椋氏の祖神奉斎、後に春日明神、境内に子守神社