鹿屋野比売神(かやのひめのかみ)

別名は野椎神(のづちのかみ)。

『古事記』において、イザナギイザナミによる国産み、島産みが終わった後、神産みの十三番目に生まれた女神。

オオヤマツミとの間に、四対八柱をもうける。神名の「カヤ」は萱のことで、萱は屋根を葺くのに使われるなど、人間にとって身近な草であり、家の屋根の葺く草の霊として草の神の名前となった。別名の「のづち」は「野の精霊(野つ霊)」の意味。

オオヤマツミ・カヤノヒメの子の四対八柱神
アメノサヅチノカミ | クニノサヅチノカミ
アメノサギリノカミ | クニノサギリノカミ
アメノクラドノカミ | クニノクラドノカミ
オオトマトヒコノカミ | オオトマトヒメノカミ

神産みで生まれた神々
オオコトオシヲノカミ
イハツチビコノカミ
イハスヒメノカミ
オオトヒワケノカミ
アメノフキオノカミ
オオヤビコノカミ
カザモツワケノオシヲノカミ
オオワタツミ
ハヤアキツヒコノカミ - ハヤアキツヒメノカミと結婚し、八柱の子をもうける
ハヤアキツヒメノカミ - ハヤアキツヒコノカミと結婚し、八柱の子をもうける
シナツヒコノカミ
ククノチノカミ
オオヤマツミ - カヤノヒメノカミと結婚し、八柱の子をもうける
・カヤノヒメノカミ - オオヤマツミと結婚し、八柱の子をもうける
トリノイハクスブネノカミ
ヒノカグツチノカミ

【主な登場場面】
イザナギとイザナミの神産み 何も女神のそんなもんから生まれなくても…

【カヤノヒメノカミを祀る神社】
宇須乃野神社 - 神宮125社、外宮・摂社 序列14位の五穀豊穣を司る女神を祀る
清野井庭神社 - 神宮125社、外宮・摂社 序列9位、鎮座地近隣の灌漑用水の神を祀る
樽前山神社 - 山霊・木霊・草霊を祀る苫小牧総鎮守、樽前山山頂に奥宮、7月に神輿巡行
野間神社(今治市) - 当地開拓の神を祀る、5月の例大祭は今治春祭りで獅子舞や藁御輿
湯神社(松山市) - 景行天皇が創建した道後温泉の守護神、喧嘩神輿と初子祭、湯祈祷祭

高津宮 - 仁徳天皇の皇居跡、桜の名所も往古は梅に馴染み、古典落語の舞台としても有名
葦稲葉神社 - 本殿が2棟並び立ち殿宮神社とともに鎮座する、式内社を合祀した国史見在社
加波山神社 - 加波山三社の中宮、摂社たばこ神社の「きせる祭」や山伏による禅定祭
一瓶塚稲荷神社 - 藤原秀郷が天慶年間に勧請した一社が後に遷座、江戸中期の銅製鳥居
夕張神社 - 「北の出雲・南の大山祇」を勧請した市最古の総鎮守、「夕張」の艦内神社

筥堅八幡宮 - 村上市、筥堅山の崖地が神域、社叢は天然記念物、平安期に筥崎宮を勧請
薭田野神社 - 弥生時代からの祭祀、癌封じで有名、各種パワースポットアイテム
野間神社(能勢町) - 飛鳥朝に石上神宮を勧請、能勢氏の崇敬、大ケヤキは国の天然記念物
和田乃神社 - 静岡三島を勧請か、駅名の起源、9月に古式の小学生奉納相撲
平内神社 - 平家落人伝承と、平家再興を祈願する百手の儀式、式内旧地とも

津秦天満宮 - 菅原道真が立ち寄った「千早の杜」、樹齢1000年の楠や四季の花々
野里住吉神社 - 義満の勧請も創祀は古代か、2月に一夜官女祭、夏祭りでだんじり
八劔神社(鴫野東) - 室町期に熱田の神が蛇・白鳥として顕現、鴫野だんじりと戎祭
神足神社 - 桓武帝が霊夢で勅祭、神足の惣産土神、勝龍寺城の土塁と空堀
篠葉神社 - 平安前期に清和源氏の始祖が創建、光秀の戦火で焼失、楽々葉大明神

羽浦神社 - もとは八幡、和耶神社など式内二社を合祀、10月に獅子舞など祭礼
岡上神社(板野町) - 韓崇山「岡の宮の大クス」、義経が戦勝祈願、「うかの神」
葦稲葉神社 - 本殿が2棟並び立ち殿宮神社とともに鎮座する、式内合祀の国史見在社
大麻比古神社(鳴門市) - 阿波忌部氏の拠点で天太玉命、猿田彦命を祀る阿波国一宮
八幡神社(阿波市市場町香美八幡本) - 式内・建布都神社の論社の杉尾大明神を合祀

咋岡神社(京丹後市) - 伊勢外宮の元宮伝承、中近世には領主崇敬の篠箸大明神
加悦天満宮 - 江戸中期本殿と鎌倉期の石燈籠、頂上に式内論社の吾野神社が鎮座
今社(伊勢市) - 宮川の堤防守護、式内・清野井庭神社の旧地、2月伝統の御頭神事

【主な御神徳(ご利益)】
屋根、八百屋、漬物、煙草屋