淡道之穂之狭別島(あはぢのほのさわけのしま)

『古事記』に記載のある神で、淡路島のこと。女神であるイザナミからイザナギとの子作り(合体)を誘ったため、ヒルコアハシマという不具の子らをもうけたが、当の二人は理由が分からず、別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)に相談。

再び淤能碁呂島(おのごろじま)に戻り、今度は男神のイザナギからイザナミを誘い、子作りに励み、正式に国産み、島産みが開始されるが、その最初にできた島。

淡という漢字は淡海(近江)、淡河、淡谷など自然を表す字と組み合わされることが多い。「路」や「道」は現代で言うところの「地」であったと考えられ、最初に国として完成することができた尊い土地という意味で「淡路(淡道)」と名づけられたものと思われる、という(Wikipedia「淡路島」)。

イザナギとイザナミの国産み、神産みにおいて、立て続けに生まれた八つの島を総称して、大八嶋国(おおやしまのくに)という。

大八嶋国(おおやしまのくに)
・アハヂノホノサワケノシマ - 淡路島
イヨノフタナノシマ - 四国。四つの顔は、エヒメイヒヨリヒコオオゲツヒメタケヨリワケ
オキノミツゴノシマ - 隠岐島
ツクシノシマ - 九州。四つの顔は、シラヒワケトヨヒワケタケヒムカヒヨトジヒネワケタケヒワケ
イキノシマ - 壱岐島
ツシマ - 対馬
サドノシマ - 佐渡島
オオヤマトトヨアキツシマ - 本州

【主な登場場面】
イザナギとイザナミの国産み、島産み 日本の誕生は淡路島から

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