【キャラ設定】古事記中盤の主役は主役だが、女好き、好色家ではあるものの、あまりにも女に振り回される面が描かれ過ぎているため、少し影のあるような雰囲気を漂わしています。古事記序盤の英雄がオオクニヌシ、中盤が仁徳天皇だとすれば、やはり古事記は女好きの男たちの物語、ということに?
■大雀命(おおさざきのみこと)
日本書紀では大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)・大鷦鷯天皇(おほさざきのすめらみこと)などとも。オオサザキ。第十六代天皇。応神天皇と、その皇后・中日売命(なかつひめのみこと)との間に生まれる(天皇家の系譜)。
古事記での主な登場は、応神天皇が愛妃ヤカワエの子・宇遅能和紀郎子(うじのわきのいらつこ=和紀郎子)を皇太子にするに際して、大山守命(おおやまもりのみこと)とともに承服させられたところから。
しかし、大山守命が応神天皇の考えに沿わない発言をしたのに対して、大雀命は応神天皇の御心を察して対応したために、応神天皇による覚えが目出度くなる。
次いで、応神天皇が見つけてきた美女カミナガを一目見て気に入り、父に譲ってくれるようお願いし、了承される説話がある。カミナガとの合体を楽しむ仁徳天皇の歌が残されている。
さらに、突発的に吉野の有力者が、大雀命が佩いている剣がカッコえぇーという歌の話などがあり、何だかんだと応神天皇崩御。大山守命が和紀郎子に反旗を翻すも、和紀郎子に大山守命の反逆の意図があることを教えたのも大雀命。
反乱鎮圧後、和紀郎子と皇位を譲り合っている。
以上が応神天皇編までの話。応神天皇編でもほとんど主役を張っていることが分かるが、次いで自身の仁徳天皇編へ。
かまどの煙にまつわる「三年間無税ねっ、キリ」や雁の卵など、聖天子伝説に絡む説話の合間は、女の問題に関する話だけとなる。好色、女好き。仁徳天皇編を一読した時の、仁徳天皇像はそう言うことになる。
その中には、皇后イワノを恐れて吉備に逃げ帰ったクロヒメとのロマンスや、イワノが旅行中に前から狙っていたとされるヤタノと思いを遂げた浮気、その浮気がばれてイワノが家出、家出問題が終結したと思ったら、今度はヤタノの実妹メドリに求愛するもすげなく振られ、あまつさえ反逆されるというドタバタ劇。
ちなみにヤタノとメドリは応神天皇とヤカワエの子で、和紀郎子の実妹たちに当たる。つまり、仁徳天皇は異母ながらもやはり兄妹愛を目指した御仁でもある。
古事記中盤の英雄、英雄と言うには女にだらしない面がありすぎるので、というか女の話ばっかりなので、少なくとも主役、には違いありません。
【関連キャラ】
・イワノ - 古代日本最強の姫は、史上初のツンデレ?
・カミナガ - 応神がしぶしぶ仁徳に譲り渡した美女
・クロヒメ - 皇后が怖くて実家に帰った仁徳天皇の妃
・ヤタノ - 女好き仁徳天皇を待ち続ける温厚な姫
・メドリ - 仁徳天皇を振った女、反逆して誅される
・ハヤブサ - 天皇が見初めた姫とデキて反逆する皇子
・応神天皇 - 自身の登場シーンがあまり多くない天皇
・大山守命 - 徹底的に貶められる仁徳の兄 裏ありソス
・和紀郎子 - 応神皇太子は、貴公子然として朗らかな皇子
・建内宿禰 - 応神の本当の父? 波乱呼ぶ伝説的人物
【関連記事】
・珍しく建国神話らしい逸話 - 「かまどの煙が見えないから3年間無税ね」の仁徳天皇
・ヨメ恐がりすぎて女に愛想つかれる仁徳天皇 それが反乱の引き金になろうとは…
・【古事記紀行2014】(10)反逆し水没し、遺骸引き揚げられて埋葬された大山守命の墓
・白鬚田原神社の「どぶろく祭り」、古事記とニニギのお酒の関係とは? - 大分・杵築
【一言切り取り】
・仁徳天皇「おっイイ女 譲って?」
・仁徳天皇「フフッ、アリバイ工作っと」
・仁徳天皇「くっ、フラれるとは…」
【収録歌】
・仁徳天皇、皇后イワノの家出の原因、愛人ヤタノへの愛の歌
・仁徳天皇、家出した皇后イワノに、許して~、と歌った歌
・仁徳天皇、新しく得た妃カミナガが従順であることを喜んだ歌
【古事記の神・人辞典】
・仁徳天皇 - 皇居情報、陵墓は日本最大の大仙陵古墳(古墳ランキング)
【関連カテゴリ】
・14.仁徳天皇
【外部ページ】
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・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引

日本書紀では大鷦鷯尊(おほさざきのみこと)・大鷦鷯天皇(おほさざきのすめらみこと)などとも。オオサザキ。第十六代天皇。応神天皇と、その皇后・中日売命(なかつひめのみこと)との間に生まれる(天皇家の系譜)。
古事記での主な登場は、応神天皇が愛妃ヤカワエの子・宇遅能和紀郎子(うじのわきのいらつこ=和紀郎子)を皇太子にするに際して、大山守命(おおやまもりのみこと)とともに承服させられたところから。
しかし、大山守命が応神天皇の考えに沿わない発言をしたのに対して、大雀命は応神天皇の御心を察して対応したために、応神天皇による覚えが目出度くなる。
次いで、応神天皇が見つけてきた美女カミナガを一目見て気に入り、父に譲ってくれるようお願いし、了承される説話がある。カミナガとの合体を楽しむ仁徳天皇の歌が残されている。
さらに、突発的に吉野の有力者が、大雀命が佩いている剣がカッコえぇーという歌の話などがあり、何だかんだと応神天皇崩御。大山守命が和紀郎子に反旗を翻すも、和紀郎子に大山守命の反逆の意図があることを教えたのも大雀命。
反乱鎮圧後、和紀郎子と皇位を譲り合っている。
以上が応神天皇編までの話。応神天皇編でもほとんど主役を張っていることが分かるが、次いで自身の仁徳天皇編へ。
かまどの煙にまつわる「三年間無税ねっ、キリ」や雁の卵など、聖天子伝説に絡む説話の合間は、女の問題に関する話だけとなる。好色、女好き。仁徳天皇編を一読した時の、仁徳天皇像はそう言うことになる。
その中には、皇后イワノを恐れて吉備に逃げ帰ったクロヒメとのロマンスや、イワノが旅行中に前から狙っていたとされるヤタノと思いを遂げた浮気、その浮気がばれてイワノが家出、家出問題が終結したと思ったら、今度はヤタノの実妹メドリに求愛するもすげなく振られ、あまつさえ反逆されるというドタバタ劇。
ちなみにヤタノとメドリは応神天皇とヤカワエの子で、和紀郎子の実妹たちに当たる。つまり、仁徳天皇は異母ながらもやはり兄妹愛を目指した御仁でもある。
古事記中盤の英雄、英雄と言うには女にだらしない面がありすぎるので、というか女の話ばっかりなので、少なくとも主役、には違いありません。
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・カミナガ - 応神がしぶしぶ仁徳に譲り渡した美女
・クロヒメ - 皇后が怖くて実家に帰った仁徳天皇の妃
・ヤタノ - 女好き仁徳天皇を待ち続ける温厚な姫
・メドリ - 仁徳天皇を振った女、反逆して誅される
・ハヤブサ - 天皇が見初めた姫とデキて反逆する皇子
・応神天皇 - 自身の登場シーンがあまり多くない天皇
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【一言切り取り】
・仁徳天皇「おっイイ女 譲って?」
・仁徳天皇「フフッ、アリバイ工作っと」
・仁徳天皇「くっ、フラれるとは…」
【収録歌】
・仁徳天皇、皇后イワノの家出の原因、愛人ヤタノへの愛の歌
・仁徳天皇、家出した皇后イワノに、許して~、と歌った歌
・仁徳天皇、新しく得た妃カミナガが従順であることを喜んだ歌
【古事記の神・人辞典】
・仁徳天皇 - 皇居情報、陵墓は日本最大の大仙陵古墳(古墳ランキング)
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