建御雷之男神(たけみかづち=タケミカヅチ)縦480px
【キャラ設定】武の神のイメージが強いですが、それを前面に押し出すと怖さの方が上回るし、神武天皇の東遷で見せた、知略部分も加味して、少し優しげな、それでも内面の意志の頑強さ、力強さがにじみ出るような感じを意識して仕上げました。

建御雷之男神(たけみかづち=タケミカヅチ)縦500px■建御雷之男神(たけみかづち=タケミカヅチ)

高天原の最終兵器・改。国譲りの英雄。

父親はイザナギの愛剣で、十拳剣とも呼ばれた、元祖・最終兵器の天之尾羽張(あめのおはばり=アメノオハバリ)。

イザナギがイザナミの死の原因となった火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ=ヒノカグツチノカミ)を十拳剣で斬って殺した時、剣の根元についた血が岩に飛び散って、タケミカヅチは生まれた。

アマテラスの一言で始まったものの、高天原の知恵袋・思金神(おもいかね=オモイカネ)の献策がことごとく外れる葦原の中つ国の平定。

一度目は、アマテラスの子アメノホヒを派遣。アメノホヒ、高天原を裏切り、葦原の中つ国の住人に。出雲国造(いずもこくそう)家の祖、つまり千家家の祖に。

二度目は、アメノワカヒコを派遣。アメノワカヒコ、オオクニヌシの娘シタテルに一目惚れして高天原を裏切る。後、高天原に暗殺される。

三度目は、報告しに来ないアメノワカヒコの話を聞くためにナキメというキジを派遣。このキジ、アメノワカヒコに弓矢で射殺される。

さすがに、業を煮やしたと思われるアマテラスが、最後通牒的にオモイカネに問うた時、オモイカネが四度目の献策をした際に、アメノオハバリ、あるいはその子タケミカヅチの派遣を推薦する。

そうして葦原の中つ国に赴いたタケミカヅチはオオクニヌシを恫喝しつつ、オオクニヌシの子どもであるコトシロヌシやタケミナカタを屈服させ、国譲りを成功させる。

オオクニヌシを下すと、その要望に従って、出雲大社の原型となる、オオクニヌシ隠居後の御殿の造営を承諾。さらに宮殿の料理人として、水戸神(みなとのかみ)の子の櫛八玉神(くしやたまのかみ=クシヤタマノカミ)を派遣。オオクニヌシに至れり尽くせり。

その後は、アマテラスの腹心として働き、時代が飛んで、神武天皇の東遷で、神武天皇が熊野でピンチに陥った時、アマテラスの懇請に応じて手助けしたりしている。

【関連キャラ】
イザナギ - 日本のとーちゃんはオクテだった?
アマテラス - 「譲って、ください…」ですべて始まる
タカミムスヒノカミ - 神の中の神、アマテラスの分身?
オモイカネ - 高天原の知恵袋は天然おじいちゃん?
オオクニヌシ - 国つ神のドンは破天荒な女好き
コトシロヌシ - 言霊・知恵の神様も国譲りでは敗退
タケミナカタ - 暴れん坊のオオクニヌシ次男、敗退
神武天皇 - 初代は血筋が良い、おっとり貴公子?

【一言切り取り】
タケミカヅチ「どっする? やってみる?」
タケミカヅチ「まだおるの? 早くしなっ」
タケミカヅチ「…オマエ、そこまで望む?」
タケミカヅチ「あっしが行くまでもないっす」

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