淡島(あはしま)

『古事記』に記載のある神で、イザナギイザナミ別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)の命により、託された天沼矛(あめのぬぼこ)で作った淤能碁呂島(おのごろじま=オノゴロ島)に降り立ち、結婚して、産まれた二番目の子。

詳細な記述はなく、最初の子であるヒルコとともに、イザナギとイザナミの御子の数には含まれないとされており、不具だったために葦の舟に入れられ淤能碁呂島から流されてしまったヒルコと同じように不具か、何らかの問題があったものと考えられる。

ヒルコとアハシマの失敗で、イザナギとイザナミはなぜ子どもが順調に産まれないのか、天神(別天神(ことあまつかみ、別天津神とも)のことか)に相談するきっかけとなる。

全国で祭祀される淡島神を指すのではないか、とされる。淡島神の有力な比定は現在、スクナビコナ

【主な登場場面】
イザナギとイザナミの子作り(国産み)、最初はうまくいかなかったワケとは?

【アハシマを祀る神社】
松島神社(中央区) - 鎌倉期の創建、稲荷神だが御祭神は実に14柱、「良夢札」が人気
鶴嶺八幡宮 - 茅ヶ崎に鎮座する、源氏が関東進出で最初に創建した氏社、浜降祭で有名
生石神社(高砂市) - 「日本三奇」謎の巨大な石造物「石の宝殿」が御神体、10月に秋祭り
粟嶋神社(宇土市) - 婦人病にご利益のある日本一のミニ鳥居、3月大祭には黄金の鳥居