■豊玉比売（とよたまひめ）

古事記における竜宮城の姫。山幸彦（天孫ニニギとサクヤの子、神武天皇の祖父）が竜宮城に行った時、一目惚れして、即結婚。

山幸彦も気に入ったらしく、竜宮城に来た目的（兄・海幸彦からいじめられる）をすっかり忘れて三年間幸せをむさぼる。

三年後、竜宮城に来て初めて山幸彦がため息をついたことから、トヨタマが心配して、父で、竜宮城の王であるワタツミと相談。山幸彦から訳を聞いて、物語が動き出す。

ワタツミのフシギ道具を借り、陸に戻った山幸彦は海幸彦を屈服させ、めでたしめでたし。

が、山幸彦の子を孕んだトヨタマが陸に来て出産することに。

お産の最中は「覗かないで」と言ったのに、お決まりのように山幸彦が覗くと、トヨタマは実はワニで、ワニの姿で力んでいた。。山幸彦はびっくり仰天して逃走。

トヨタマは恥ずかしくなって陸に産んだ山幸彦との子（ウガヤフキアエズ、つまり神武天皇の父）を置いて竜宮城に戻るが、山幸彦のことが忘れがたく、歌を詠む。山幸彦もその歌を聞いて、返歌。離れ離れも、ふたりとも変わらぬ愛を確認した。

ちなみに、二人の子ウガヤフキアエズはトヨタマの妹タマヨリによって養育され、ウガヤフキアエズは長じて、叔母に当たる育ての母タマヨリと結婚、神武天皇をもうけます。

【関連キャラ】
・山幸彦 - 神武の祖父は竜宮城に行く、浦島太郎？
・ワタツミ - 竜宮城の王で山幸彦のドラえもん的存在
・タマヨリ - 神武の母　祖母はワニだったが、母は？
・神武天皇 - 初代は血筋が良い、おっとり貴公子？

【関連記事】
・【古事記を彩る姫たち】トヨタマ - 積極的すぎる竜宮城の姫、神武の祖母の正体とは？
・竜宮城の嫁が陸に上がって出産、その時、夫は？　山幸彦、父になる

・宮崎発の子どもダンス映画が完成、2015年公開へ - 山幸彦と海幸彦の説話をアレンジ
・「川越八幡宮で古事記を学ぼうコン」という寺社好き男女の婚活企画、2014年12月開催
・八重の潮路 - 山幸彦とワニの休憩中？　いや、山幸彦とトヨタマの再会では？

【パワースポット】
・鵜戸神宮 - 竜宮城の姫トヨタマが、“永遠の愛”を成就してくれる、かも？

【一言切り取り】
・トヨタマ「竜宮城に、いらっしゃい！」
・トヨタマ「竜宮城でくつろいでね！」
・トヨタマ「そんなため息、つかないで！」

【収録歌】
・トヨタマ、正体見破られたが、やっぱり山幸彦が愛おしい歌

【古事記の神・人辞典】
・トヨタマ

【関連カテゴリ】
・7.海幸彦と山幸彦

【外部ページ】
・トヨタマ - Twitter
・トヨタマ - Pixiv
・トヨタマ - Facebook 

・ぶっちゃけ古事記のキャラ図鑑の索引